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【ランナー膝】腸脛靭帯炎の原因は膝にないことが多い


マラソンやトレランでよくある膝の痛み、ランナー膝(ひざ)と呼ばれるものがあります。

 

正式には腸脛靭帯炎(ちょうけいじんたいえん)と言って、お尻の横から太ももの外側、そして膝にかけて通っている腸脛靭帯が炎症を起こしてしまうことで痛みがでてしまうとされています。

 

数日・数週間かけて徐々に痛くなっていくことが多く、ランナーがなりやすいケガの1つです。統計では、ランナーがなるケガで2番目に多く、ランナー全体の約10%がなると言われています。(1)

 

*最近ではなんとデスクワークの人もランナー膝になると言われています! (3)

 

ランニング以外でも自転車競技・サイクリストなど膝の曲げ伸ばしを繰り返す動作が多い運動でなることが多いです。人によっては”きしむ”ような音が膝の曲げ伸ばしで聞こえることもあります。(=Squeaking sound) (2)

 

OSCでは開院以来多くのランナーにご利用いただいています。そのレベルも週末にマラソンを楽しむ人から、160kmのトレランレースに出る方、実業団選手とさまざまです。

 

ランニングが”いきがい”という方も多く、OSCでの動きの評価を基にした施術+エクササイズにご好評いただいています。

もしあなたが、

  • 「長い距離を走るたびに膝が痛くなる」
  • 「トレランのレースに向けてトレーニングをもっとやりたい」
  • 「デスクワークが多く、座りっぱなしが続くと膝が痛くなる」
  • 「マラソンに挑戦してからずっと膝の痛みがとれない」
  • 「ジョギングしたいのに出来ない」

といったことでお困りの方は米国国家資格のOUMIスポーツカイロプラクティックがお役に立てるかと思います。

ランナー膝になる原因とは



腸脛靭帯が太ももの骨(=大腿骨)の外側にあるでっぱっている部分(大腿骨外側顆)と”こすれる”ことで炎症や痛みが出るとされています。

 

膝を30°くらい曲げて伸ばしてという動作を繰り返すことでなりやすくなると言われていて、これがランニングでなりやすくなる原因の1つです。(1)(2)

 

足のアーチが少ないことや下り坂のランニングとも関係があり、もともとの腸脛靭帯の形(厚みや太さ)とも関係があります。(2)

 

膝だけが原因になることは少なく多くの場合でお尻周りの筋肉(特に中殿筋などの股関節の外転筋)が上手く使えていないことなどが要因となってきます。

 

腸脛靭帯は骨盤から膝にかけてついている組織なので骨盤の動き・体幹の安定性なども要因として考えられます

 

OSCを利用されているランナーの中では、腰椎・骨盤・股関節が原因でランナー膝になっている方が多い印象で、カイロプラクティックがお役に立てる部分です。

 

*骨盤に付着している大殿筋と大腿筋膜張筋が膜組織となって大腿部の外側を通り、膝(ガーディ結節)に停止しているのが腸脛靭帯です。

*英語では腸脛靭帯をIliotibial band=IT band(ITバンド)などと言うこともあります。

ランナー膝で多い症状とは


マラソンをやっていて膝の痛み=ランナー膝というわけではありませんが、ランナー膝でよくみられる症状としては以下のようなものがあります。(1)(2)(3)

  • 膝の外側の鋭い痛み、
  • (*太ももの外側やふくらはぎまで痛みが広がることもあります)
  • 曲げ伸ばしで膝の外側が痛い
  • ランニング、下り坂、長距離ランで痛みがでる
  • 膝の外側少し上を押すと痛い

症状などから腸脛靭帯炎だと判断することはそこまで難しくありません。

 

ですが、根本的な原因はいろいろと考えられるため、対症療法ではなくしっかりと治したいのであれば正確な評価を受けることがとても大切です。

 

施術+エクササイズでより効率的なからだづくりを


立川市のOUMIスポーツカイロプラクティック

膝の外側に痛みが出てしまう問題は他にもあるのでそれらとの区別は大事ですが、上にあるようにランナー膝だと判断すること自体はそこまで難しくありません。

 

ですが、何が原因で痛みのでる膝の状態を作り出してしまったのかしっかりと見つけ出すことが大切です。

 

放っておくと悪化しやすく、歩くのも痛いという状態にまでなってしまうこともあります。

 

常にサポーターやテーピングを付けて走る、痛み止めを飲んで走るというのは出来るだけ避けたいですよね。

 

最近急に痛くなったなどの急性期では運動の強度や頻度を見直すことも大切です。

 

腸脛靭帯、大腿筋膜張筋、大殿筋は骨盤にもくっついているので、体幹部や骨盤の動きを良くしたり、機能的に安定させたりすることも必要です

 

その他、股関節外転筋のコントロール、膝自体の硬さ、膝の周辺組織の筋肉の機能・コントロールに関してもアプローチをします。(1)


OUMIスポーツカイロプラクティックでは、

  • 背骨や骨盤などにカイロプラクティックアジャストメントを行い、脳とからだのコミュニケーションを良くしてその後の運動やエクササイズがより効率良く行えるようにからだを整えていきます。膝に影響を与えやすい股関節、足首そして膝自体にもアジャストメントを行っていきます。(3)
  • 骨盤・股関節周り、足部・足首周りの筋肉のバランスを整えることも大切です。最終的には下半身・全身とからだ全体のはたらきも考慮に入れてケアを行っていきます。(1)
  • 「なぜ膝にそんなに負担がかかってしまったのか」を生活・仕事・運動習慣からしっかり評価しないと根本的な解決は難しくなります。そして、これらは人によって違うので1人1人にあった評価を時間をかけてする必要があります。
  • 再発しないために日常生活で改善するべきところ、適切なアドバイスやエクササイズは正しい評価があってこそ提供できるようになります。
  • 足部が主な原因となっているような場合はインソール・足底板を使用してのからだのサポートを提案します。

◎OUMIスポーツカイロプラクティックではそれらの評価とアプローチ全てを行うことができます。【カイロプラクティック】【筋肉のバランスケア】・エクササイズ指導・生活習慣へのアドバイスを含む総合的なアプローチ・【インソール/クアドラステップ】を提供しています。

 

まずは正しい評価から。お気軽にご相談ください。

 

*初回の評価をもとに作成したケアプラン(施術計画書)に沿って、根本解決をサポートします。

*検査結果によっては医療機関の受診・再受診をすすめることもあります。


*世間でよく行われている、フォームローラーなどによる腸脛靭帯へのゴリゴリとするようなリリース方法は今では良くないと言われているのご注意ください。正しいリリース方法に関しても来院の際に説明させていただきます。


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参考文献:

  1. Aderem J and Louw QA. Biomechanical risk factors associated with iliotibial band syndrome in runners: a systematic review. BMC Musculoskelet Disord. 2015 Nov 16;16:356.

  2. Physiopedia. Iliotibial Band Syndrome. Retrieved from: https://www.physio-pedia.com/Iliotibial_Band_Syndrome

  3. Souza TA (2014). Differential Diagnosis and Management for the Chiropractor 5th Edition. Burlington, MA: Jones & Bartlett Learning.