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【ジャンパー膝】安静よりも適度な負荷や運動が必要です


ジャンパー膝(膝蓋腱・靭帯障害:しつがいけん・じんたいしょうがい)という膝に痛みを引き起こすものがあります。

 

*膝蓋腱・靭帯炎という言葉で知られていますが、必ずしも炎症を伴っているわけではないのでここでは~障害という言葉を使わせていただきます。

 

その名の通り、バレーボールやバスケットボール、陸上(跳躍)などのジャンプを多く行う競技やサッカーなど急な方向転換・加速・減速の動きを頻繁に伴う競技に多くみられます。

 

10代~30代の男性に多い傾向があります。(5)

 

痛みの度合いによっては、パフォーマンスに影響が出てしまい、競技からの離脱をしなければならなかったり、ひどい場合にはその競技自体が出来なくなってしまうこともあります。

 

「ジャンプをすると膝が痛い」

「膝のお皿のまわりが動くと痛い」

「競技を続けたいのでどうにかしたい」

 

といったことでお困りの方は、まずは一通りこのページをお読みください。

 

膝蓋腱とは?なぜ痛くなってしまうの?


大腿四頭筋という太ももの前側にある筋肉が腱(膝蓋腱)となって膝蓋骨(膝のお皿)を通り越して、膝蓋靭帯となって”すね”の骨にくっついています。

 

産み出される力を効率良くこれらの部位に伝わせて、膝をスムーズに、そしてダイナミックに曲げ伸ばしをするためのとても大切な部位です。

 

トレーニング量や頻度の増加により、この部分に過度なストレス・負荷がかかってしまうことで炎症や腱の問題につながってしまいます。

 

安静やリカバリーを上手く取り入れていないことで、腱などの組織が休むことができない状態になっていることも原因の1つです。

 

あとは、他の膝に関する問題についてのページでも言っていますが、膝は被害者になりやすい部位、つまり足・足首や股関節・骨盤からの影響を受けやすいことも原因となりえます。

 

*その他、身長・体重・下肢の可動域・脚の長さ・体組成・下肢のアライメント・大腿四頭筋やハムストリングスの筋力・足のアーチ・足首のかたさ(捻挫後など)・膝蓋骨の形や位置、さらには糖尿病・コレステロール値の高さ・関節炎なども影響する要素として考えられているようです。(1)

 

よくある症状や痛みが出る動き


よくある症状としては以下のものがあります

  • ジャンプ時に膝が痛い
  • 膝のお皿のまわりやお皿の下の部分が痛い
  • スクワットが痛い
  • 階段を降りる時が痛い
  • 膝を急に伸ばすと痛い
  • 急な方向転換や加速・減速をすると痛い
  • 痛い動作をしない限りは痛くない(常に痛いワケではない)

その他判断する上で参考になることが、

  • 片足でスクワットをすると痛みの出る方だけが痛い
  • 左右の太ももやふくらはぎの太さを見比べてみると痛みのある方が少し細かったり・ボリュームがないように見える(特に長期的に痛みが続いている方)*左右差がご自身でみてもわかる方は結構多いです。

*棚傷害・脂肪体・滑液包といった膝の他の部分が一緒に問題を起こしていることもあるので、痛みの場所が特定しにくい場合もあります。(1)

 

OSCでサポートできること


立川市のOUMIスポーツカイロプラクティック

腱炎・腱障害に対する最近のアプローチの特徴として、完全に安静にするのではなく、できる範囲で適度に運動や負荷をかけていくといったことが主流になっています。

一番避けるべきことは完全安静と言われることもあります。(4)

 

初期の痛みがあまりひどくない時期にケアを開始するために早期に評価を受けることはとても大切です。状態がひどくなってしまうと、復帰にも時間がかかってしまいます。

 

膝は被害者になりやすい部分であることからジャンパー膝だとわかったとしても、根本的にどこを改善していけばいいのかは一人一人違います。

 

そのタイミングにあった適切な負荷や運動を指導できる人に見てもらうことがとても大切です。

 

試合前で追い込んだ練習をしている時や、シーズン中になってしまうことも少なくないので、復帰や改善までの適切なプランがたてられるとより良いかと思います。

 

OSCでは、膝だけでなく脊椎・骨盤や股関節~足首のはたらきを良くしつつ、今の状態にあったエクササイズをやってもらうように指導します。

 

できる運動をどんどんとやっていただき、アクティブなケアを行います。

膝を伸ばす筋肉に対する徒手療法も効果があるとされています。(2)

 

初回の評価をもとにケアプラン(施術計画書)を作成して、問題と根本から向き合えるようなケアを提供しています。

 

*初回の評価次第では、医療機関の受診・再受診をすすめることがあります。

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参考文献:

  1. Rudavsky A and Cook J. Physiotherapy management of patellar tendinopathy (jumper's knee). J Physiother. 2014 Sep;60(3):122-9.
  2. Malliaras P, Cook J, Purdam C and Rio E. Patellar Tendinopathy: Clinical Diagnosis, Load Management, and Advice for Challenging Case Presentations. J Orthop Sports Phys Ther. 2015 Nov;45(11):887-98.
  3. Pfefer MT, Cooper SR and Uhl NL. Chiropractic management of tendinopathy: a literature synthesis. J Manipulative Physiol Ther. 2009 Jan;32(1):41-52.
  4. Hyde TE and Gengenbach MS (2007). Conservative Management of Sports Injuries 2nd Edition. Burlington, MA: Jones & Bartlett Learning.
  5. Physiopedia. Patellar Tendinopathy. Retrieved from https://www.physio-pedia.com/Patellar_Tendinopathy.