
院長:近江お気軽にご相談ください!
料理をするたびに包丁を握る手が痛む、そんな経験はありませんか。毎日のように使う包丁なのに、握るだけで親指の付け根にズキンとした痛みが走ると、料理をすることが億劫になってしまいますよね。
実はこの症状、加齢や手の使いすぎによって起こる母指CM関節症かもしれません。特に50代以降の女性に多く見られる疾患で、放置すると日常生活に大きな支障をきたすこともあります。




包丁が握れないという症状は、料理好きな方にとって本当につらい問題ですよね。
包丁を握った時に親指の付け根に痛みを感じる場合、最も多いのが母指CM関節症という疾患です。親指の付け根にある手根中手関節(CM関節)の軟骨がすり減ることで起こります。
この関節は親指を動かすたびに大きな力がかかる部位であり、長年の使用によって少しずつ負担が蓄積していくのです。特に包丁を握るという動作は、親指と他の指で物をしっかりとつまむ力が必要になるため、CM関節に強い負荷がかかります。
また女性の場合、更年期や閉経後のホルモンバランスの変化も関節症状に大きく関わっています。エストロゲンという女性ホルモンには関節を保護する働きがありますが、その分泌が減少することで関節の炎症や痛みが起こりやすくなるのです。
これが50代以降の女性に母指CM関節症が多い理由の一つとされています。
母指CM関節症の方が訴える症状として最も多いのが、物をつまんだり握ったりする動作での痛みです。包丁を握る以外にも、瓶の蓋を開ける時、ペットボトルのキャップをひねる時、タオルを絞る時などに強い痛みを感じます。
朝起きた時に手がこわばる感覚も特徴的で、しばらく動かしていると徐々に動きやすくなりますが、使い始めは特に痛みや違和感が強く出ます。
症状が進行してくると、親指の付け根が腫れてきたり、関節が出っ張って見えたりすることがあります。これは関節の変形が進んでいるサインであり、早めの対処が必要な段階です。さらに進行すると親指が内側に曲がったような変形が固定されてしまい、元に戻すことが難しくなってしまいます。
変形が進む前の早期発見と適切なケアが、将来の生活の質を大きく左右するといっても過言ではありません。
料理をする方、特に毎日のように包丁を使う主婦や調理師の方に母指CM関節症が多く見られるのには明確な理由があります。
包丁を握る時、親指は包丁の柄をしっかりと固定する役割を果たしており、この時CM関節には体重をかけて食材を切るための力が集中的に加わります。野菜を刻む、肉を切る、魚をさばくといった動作を一日に何度も繰り返すことで、関節には想像以上の負担が蓄積していくのです。
さらに料理では包丁以外にも、フライパンを振る、鍋を持ち上げる、食材をつまむなど、手指を使う動作が無数に存在します。これらすべての動作において親指は重要な役割を担っており、休む暇なく働き続けているといえます。
母指CM関節症で痛みがあると、つい親指を動かさないようにしてしまう方が多いのですが、実はこれが症状を悪化させる原因になることがあります。痛いからと動かさないでいると、関節の可動域がどんどん狭くなり、筋力も低下してしまいます。その結果、関節の変形が進んでしまうのです。
手指の関節は特殊で、多少痛みがあってもある程度動かしていかないと良くならない性質があります。もちろん無理に動かして激痛を我慢する必要はありませんが、適度な範囲で日常的に使い続けることが大切です。
ただし痛みを感じながら動かすことはストレスにもなりますし、間違った動かし方をすると逆効果になることもあります。
だからこそ、自分の状態に合ったストレッチや動かし方を専門家に指導してもらうことがポイントになります。どの程度の痛みなら動かしていいのか、どんなエクササイズが効果的なのか、個別の評価に基づいたアドバイスを受けることで、安心して適切なケアを続けられます。
当院では母指CM関節症に対して、カイロプラクティックの視点から総合的にアプローチしています。単に痛みのある部位だけを見るのではなく、身体全体のバランスや動作パターンを評価することが特徴です。
親指の痛みがあるからといって、必ずしも親指だけに問題があるとは限りません。手首や肘、肩、さらには姿勢全体のバランスがくずれることで、結果として親指に過剰な負担がかかっている場合もあります。当院では科学的な評価システムを用いて、どこに根本的な問題があるのかを明確にしていきます。
評価の結果に基づいて、必要な関節へのアプローチを行います。手首や肘、肩甲骨周辺の動きを改善することで、親指への負担が軽減されることも少なくありません。
また筋力トレーニングやストレッチなどの運動療法も重要です。親指周辺の筋肉を適切に鍛えることで関節への負担を分散させたり、動作パターンを改善したりすることができます。自宅でできるエクササイズもお伝えしますので、日常的なケアとして取り入れていただけます。
症状を悪化させないためには、日常生活での工夫も大切になってきます。包丁の柄が太めのものや、握りやすい形状のものを選ぶことで、親指への負担を軽減できることがあります。
また包丁を握る時に必要以上に力を入れすぎないよう意識することも重要です。切れ味の良い包丁を使うことで、余計な力を入れずに済むようになります。
まな板の高さが適切でないと、無理な姿勢で包丁を使うことになり、親指への負担が増えます。立ち作業の場合は肘が90度くらいになる高さが理想的です。長時間の料理では適度に休憩を取ることも忘れずに。
炎症が強い急性期には冷却が有効ですが、慢性的な痛みには温めることで血流を改善し、症状が和らぐことがあります。
料理は毎日の生活に欠かせないものであり、多くの方にとって喜びや楽しみでもあります。包丁を握ると親指が痛いという症状は、その大切な時間を奪ってしまうものです。しかし適切な評価と対処によって、症状は改善できる可能性があります。
母指CM関節症は放置すると変形が進行し、最終的には手術が必要になることもある疾患です。だからこそ早めに専門家の評価を受けて、自分の状態を正確に把握することが何よりも大切になります。
痛みがあるからと動かさないのではなく、適切な指導のもとで正しく動かしていくことが改善への近道です。
当院では本場アメリカで学んだカイロプラクティックの知識と技術を活かし、親指の痛みの根本原因を見極めていきます。単に痛みを一時的に抑えるのではなく、なぜその痛みが出ているのか、どうすれば再発を防げるのかを明確にしながら、あなたと一緒に解決していくことを大切にしています。
包丁が握れない、料理をするのがつらい、そんな悩みを一人で抱え込まないでください。症状が軽いうちに対処を始めることが、将来の生活の質を守ることにつながります。どんな些細なことでも構いませんので、気になることがあればいつでもご相談ください。

