
院長:近江お気軽にご相談ください!
こんにちは。OUMIカイロプラクティック・立川院の近江です。お子さんが学校から「側弯症の検診で要精密検査」という通知を持ち帰ってきたら、多くの保護者の方が不安になるのではないでしょうか。当院でも、同じような状況でご相談いただく親子を数多く見てきました。
学校検診は思春期特発性側弯症の早期発見において非常に重要な役割を果たしています。今回は、検診で指摘された後にどのように考え、どう行動すべきかについて、カイロプラクティックの視点からお伝えしていきます。


学校検診は不安の始まりではなく、お子さんの身体と向き合う大切なきっかけです。


日本では小学校高学年から中学生にかけて、側弯症のスクリーニング検査が学校保健安全法に基づいて実施されています。この時期は思春期の成長スピードが速く、側弯症が進行しやすいタイミングでもあるため、早期発見が重要視されているのです。
検診では主に前屈テスト(モアレ検査や視診)が行われます。お子さんに前かがみの姿勢をとってもらい、背中の高さに左右差がないか、肋骨が一方だけ盛り上がっていないかを確認する方法です。養護教諭や学校医が目視で判断し、気になる所見があれば「要精密検査」として保護者に通知されます。
ただし、学校検診はあくまでもスクリーニングであり、確定診断ではありません。つまり、通知を受け取ったからといって必ずしも治療が必要というわけではなく、専門的な評価を受けるべきタイミングだという目安なのです。
通知を受け取った直後は、多くの保護者の方が「すぐに病院に行くべきか」「どこに相談すればいいのか」と迷われます。まず落ち着いて、お子さんの状態を冷静に観察することから始めましょう。
病院を受診する前に、ご家庭でもいくつかの観察ができます。お子さんを後ろから見たときに肩の高さが左右で違う、肩甲骨の出っ張り具合が異なる、ウエストラインの高さが非対称、前かがみになったときに背中の片側だけが盛り上がるといった点を確認してみてください。
これらの所見があるからといってすぐに深刻な状態とは限りませんが、専門家による評価を受ける判断材料になります。お子さん自身が痛みを訴えることは少ないため、見た目の変化が重要なサインとなるのです。
精密検査を受ける場合、一般的には整形外科(側弯症外来など)を受診することが多いでしょう。レントゲン撮影でコブ角(背骨の曲がりの角度)を測定し、経過観察・装具療法・手術といった治療方針が医師から提示されます。
ただし、医療機関での診断を受けた後、セカンドオピニオンとしてカイロプラクティックを選択される方も増えています。特に軽度から中等度の側弯症において、身体全体のバランスを評価しながら保存的にアプローチしていく方法は、有効な選択肢の一つとなります。
普段この仕事をしていて、私が最も残念に思うのは、学校検診で指摘を受けながらも、忙しさや「そのうち」という気持ちから医療機関の受診や定期チェックをおろそかにしてしまい、ある程度進行してから焦って対処法を探すケースです。成長期はあっという間に過ぎてしまいます。
側弯症は成長期に進行しやすく、放置すると治療の選択肢が限られてしまうこともあります。「経過観察」と言われても、それは「何もしない」という意味ではなく、定期的に状態を確認し続けることを意味しているのです。お忙しい中でも、お子さんの身体の変化を見守る時間を大切にしていただきたいと思います。
側弯症には様々なタイプがありますが、学校検診で発見されるもののほとんどは思春期特発性側弯症です。「特発性」とは原因が特定されていないという意味で、姿勢の悪さや生活習慣が直接の原因ではありません。
10歳から15歳くらいの成長期に発症することが多く、特に女子に多く見られます。男女比はおよそ1対7から1対9とも言われており、初潮前後の時期に進行しやすい傾向があります。身長がぐんと伸びる時期と重なるため、定期的なチェックが欠かせません。
すべての側弯症が進行するわけではなく、軽度のまま成長期を終える方も多くいらっしゃいます。一方で、成長期に急速に進行するケースもあるため、早期発見と継続的な評価が大切になります。コブ角が20度未満であれば経過観察、20度から40度程度で装具療法、40度を超えると手術が検討されるのが一般的な目安です。
カイロプラクティックは側弯症を完全に治すものではありませんが、身体全体の機能を評価し、関節や筋肉のバランスを整えるアプローチとして有効な場合があります。
当院では、姿勢分析や動作評価、整形外科的テストを組み合わせて、お子さんの身体の状態を多角的に把握します。側弯症があるからといって、すべての方に同じアプローチをするわけではなく、個々の状態に応じた対応を心がけています。
背骨や骨盤の関節の動き、周囲の筋肉のバランス、日常生活での姿勢パターンなどを総合的に評価し、必要に応じてカイロプラクティックアジャストメントやエクササイズ指導を行います。
カイロプラクティックは他の治療法と対立するものではありません。整形外科で装具療法を受けながら、身体のバランスを整えるために当院に通われる方もいらっしゃいます。医療機関での定期的なレントゲンチェックを継続しながら、身体ケアの一環としてカイロプラクティックを取り入れることも選択肢の一つです。
正直にお伝えすると、重度の側弯症や急速に進行しているケースでは、医療機関での専門的な治療が優先されるべきです。カイロプラクティックはあくまで身体ケアの選択肢の一つであり、状態によっては医療機関での評価が適切な場合もあります。
当院では、お子さんの状態を適切に評価し、カイロプラクティックの適応範囲内かどうかを見極めたうえで、必要であれば医療機関への受診をおすすめすることもあります。
学校検診で指摘されたからといって、日常生活を過度に制限する必要はありません。むしろ、適度な運動や身体を動かす習慣は、筋肉のバランスを保つために大切です。
多くの場合、運動やスポーツを続けることは問題ありません。体幹の筋肉を使う水泳やバレエなどは、側弯症のあるお子さんにも推奨されることが多いです。ただし、状態によっては注意が必要な場合もあるため、専門家に相談しながら判断することをおすすめします。
「姿勢を良くすれば側弯症が治る」というのは誤解ですが、日常生活で極端に偏った姿勢を続けることは避けたほうがよいでしょう。片側だけにバッグをかける、同じ側で足を組むといった習慣を見直すことは、身体全体のバランスにとってプラスになります。
学校検診で側弯症の可能性を指摘されたことは、決して悪いことではありません。早期に気づけたことで、お子さんの身体と向き合い、適切な対応を考えるきっかけになります。
原因が分からないまま不安を抱えるより、専門家による評価を受けて現状を把握することが第一歩です。装具療法、医療機関でのフォロー、そしてカイロプラクティックのような保存的アプローチなど、選択肢は複数あります。
当院では、お子さんとご家族が納得したうえで身体ケアを進めていくことを大切にしています。学校検診で不安を感じている方、どこに相談すべきか迷っている方は、どうぞお気軽にご相談ください。お一人で悩まず、そして何より「後回し」にせず、一緒にお子さんの未来を考えていきましょう。

