肩鎖関節障害

肩鎖関節障害とは

肩鎖関節障害は、鎖骨と肩甲骨の肩峰をつなぐ小さな関節である肩鎖関節に生じる問題の総称です。

転倒やスポーツ中の衝突などで肩を強く打ちつけることにより、関節を支える靱帯が損傷し、軽い捻挫から重度の脱臼まで様々な程度で骨がずれてしまいます。

損傷の程度はタイプにより分類され、軽症では痛みが主な症状ですが、重症になると鎖骨の端が明らかに盛り上がり外見上の変形が目立つようになります。

特に20代男性のラグビーや柔道、アメフト、スノーボードなどの激しいコンタクトスポーツやバイク・自転車事故で多く発生します。また、作業中の転落事故でも見られます。

当院でもスポーツ活動中の受傷後、なかなか改善しないとご相談をいただくことがある症状の一つです。

肩鎖関節障害を放置すると、慢性的な痛みが続き日常生活に支障をきたす可能性があります。

軽症であっても適切な治療を行わないと肩鎖関節周辺に痛みや違和感が残り、重症を放置すると肩鎖関節の変形が進行し、慢性的な炎症や二次的な関節症を引き起こす原因となります。

最終的には、肩関節全体の安定性が損なわれて可動域制限や筋力低下につながり、スポーツや労働への復帰が困難になるため、違和感がある段階での早めの対応が大切です。

肩鎖関節障害の分類

• タイプ1・2（軽症）- 靱帯の軽い損傷、固定治療で治る、変形はほとんど残らない
• タイプ3（中等度）- 靱帯が完全に切れる、鎖骨が少し盛り上がる、固定治療または手術
• タイプ4・5・6（重症）- 靱帯が完全断裂、鎖骨が大きくずれる、手術が必要なことが多い

肩鎖関節障害の原因

肩鎖関節障害は、外傷による直接的な衝撃や靱帯の損傷、筋力・柔軟性の低下、姿勢の問題など、さまざまな要素が複雑に絡み合って起こるものです。

そのため、痛みの感じ方や回復には個人差があり、根本的な解決を目指すには、肩鎖関節だけでなく肩甲帯全体のバランスや全身の動きを見極めながら整えていくことが大切になります。

肩鎖関節障害の原因としては以下がよく挙げられます。

実際に当院を訪れる方の中には、肩だけに問題があるのではなく、肩甲骨周囲の筋力バランス、胸郭の可動性、体幹の安定性が影響しているケースも多く見られます。

症状のある部位だけにとらわれず、全身の状態を多角的に評価することが、根本的な解決への近道です。

これまでいくつかの対策を試したものの改善が感じられなかった方も、まずは一度お気軽にご相談ください。

快適な生活のために当院でできること

なかなか良くならないな、と思っている時は他の選択肢も探すために、セカンドオピニオンをもらうという判断も必要になります。

一般的な肩鎖関節障害へのアプローチと特徴

肩鎖関節障害では以下のような対処法が一般的です。

当院では、肩鎖関節の症状だけに注目するのではなく、身体全体のバランスや姿勢、生活習慣や動作まで丁寧に評価し、一人ひとりに合わせた施術やアドバイスを行っています。

痛みを一時的に抑えるだけでなく、再発を防ぎ、安心してスポーツや日常生活を楽しめる状態を目指します。

肩鎖関節障害の無い生活のために

好きな運動や日常生活の中で痛みや不安を感じてしまうと心理的ストレスもたまり、行動自体のモチベーションに悪影響を与えます。

まずは、ご自身の肩や身体の状態を正しく知り、「なにが原因となっているのか」「どういったアプローチを行うべきか」を見極めることが大切です。

実は、肩鎖関節障害では、関節そのものだけでなく肩甲骨周囲の筋力や動き、胸郭や体幹の安定性など総合的にアプローチすることが、早期復帰のポイントとされています。

できるだけ運動や日常生活を続けながら、その時の状態に合ったセルフケアを取り入れ、カイロプラクティックとエクササイズによる総合的なケアを始めてみませんか？

当院の特徴

当院では、アメリカの国家資格（DC）を持つカイロプラクターである院長が、初回のカウンセリングから施術まで一貫して対応いたします。

痛みのある場所だけにとらわれず、肩鎖関節障害の原因を見極めた上で、その場限りではない根本的なケアを、豊富な経験をもとに行っていきますので、安心してお任せください。

当院で変化を感じる方が多い理由

肩鎖関節障害を根本から解決し再発を防ぐためには、肩鎖関節の構造やバランス、肩甲帯から体幹まで全身の使い方など、今の身体がどのような状態にあるのかを正確に把握することが何より大切です。

そのため当院では、痛みの経過や日常生活での負担のかかり方といった、わずかな変化も見逃さないよう、評価から施術まで院長が責任をもって丁寧に対応しています。

神経・筋骨格系と運動に精通したカイロプラクターが、あなたの身体にしっかりと向き合い、再び快適に動ける毎日をサポートします。

肩鎖関節障害のQ＆A

肩鎖関節障害は自然に治りますか？

軽症のタイプ1や2であれば適切な固定と安静により自然に治癒することが可能です。ただし完全に放置すると痛みが長引くため、専門家による評価が推奨されます。タイプ3以上の重症例では靱帯が断裂などを起こしているため自然治癒は困難で、治療が必要となります。

鎖骨の出っ張りは消えますか？

軽症のタイプ1や2では出っ張りが小さく目立たないことが多いです。タイプ3以上で保存的治療を選択した場合、機能的には回復しても鎖骨の出っ張りは外見上残存しやすいです。手術をしたとしても完全に消失するかは損傷の程度によります。

肩鎖関節脱臼と肩関節脱臼の違いは何ですか？

肩鎖関節脱臼は鎖骨と肩甲骨の肩峰をつなぐ小さな関節の脱臼で、肩の外側上方に痛みや変形が生じます。一方、肩関節脱臼は上腕骨と肩甲骨からなる肩関節本体の脱臼で、発生部位や症状、アプローチが異なります。

固定治療後も痛みが続くのはなぜですか？

靱帯損傷は完全に修復するまで時間を要します。固定を外した後も関節周囲の炎症や筋力低下、可動域制限が残っているため痛みが持続することがあります。適切なアプローチを継続することで徐々に改善していきますが、完治には数か月かかる場合もあります。

効果を実感された方の声

肩の症状に悩んでいた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、以下のような変化を実感されています。

肩鎖関節は肩関節全体の安定性に関わる重要な部分であり、問題があると上肢のバランスがくずれ、他の関節にも負担が広がってしまいます。

だからこそ早めに対応することが、症状の改善はもちろん、再発予防にもつながります。

当院では、肩鎖関節と全身を同時にチェックしながら、身体の状態を丁寧に見極め、一人ひとりに合わせた施術で根本的な解決を目指しています。どうぞお気軽にご相談ください。

トレーニング中の肩の痛みが改善しました！