グロインペイン

グロインペインとは

グロインペイン（鼠径部痛症候群）は、鼠径部や股関節周辺に生じる慢性的な痛みの総称です。

明確な外傷がないにも関わらず、走る・蹴る・方向転換などの動作で痛みが生じるのが特徴で、筋肉、腱、靭帯など複数の要因が複雑に絡み合って発症します。

特にサッカーをはじめとするスポーツ選手に多く見られ、単一の原因を特定しにくいことが特徴としてあります。（Serner et al. 2015）

スポーツ競技に関連する痛みの5～18％が股関節に由来するものというデータもあり、当院でもよくご相談をいただく症状の一つです。

グロインペインを放置すると、初期は運動時のみの痛みであっても、次第に歩行や階段昇降、起き上がり動作にまで痛みが広がるようになってしまいます。

さらに進行すると、くしゃみをするだけでも痛みが生じ、日常生活にも支障をきたすようになるため、仕事や学業にも影響が出てきます。痛みをかばうことで腰痛や膝痛など他の部位にも二次的な問題が発生する可能性が高まります。

最終的には、競技継続が困難になったり、スポーツ選手であれば競技引退を余儀なくされることもあるため、違和感がある段階での早めの対応が大切です。

グロインペインの原因

グロインペイン症候群は、股関節への過剰な負荷や筋力・柔軟性の低下、体幹の安定性低下、動作フォームの問題など、さまざまな要素が複雑に絡み合って起こるものです。

そのため、痛みの感じ方や回復には個人差があり、根本的な解決を目指すには、股関節や鼠径部の細かい動きや全身のバランスを見極めながら整えていくことが大切になります。

グロインペインの原因として以下がよく挙げられます。

実際に当院を訪れる方の中には、鼠径部だけに問題があるのではなく、股関節全体のバランス、体幹～骨盤帯が影響しているケースも多く見られます。

症状のある部位だけにとらわれず、全身の状態を多角的に評価することが、根本的な解決への近道です。

これまでいくつかの対策を試したものの改善が感じられなかった方も、まずは一度お気軽にご相談ください。

快適な生活のために当院でできること

なかなか良くならないな、と思っている時は他の選択肢も探すために、セカンドオピニオンをもらうという判断も必要になります。

一般的なグロインペインへのアプローチと特徴

グロインペインでは以下のような対処法が一般的です。

グロインペインの無い生活のために

好きな運動や日常生活の中で痛みや不安を感じてしまうと心理的ストレスもたまり、行動自体のモチベーションに悪影響を与えます。

まずは、ご自身の股関節や身体の状態を正しく知り、「なにが原因となっているのか」「どこを目的としてケアをしていくか」を見極めることが大切です。

実は、殿筋や体幹へのアプローチも大切なのですが、足部や膝も含めて下肢全体として股関節はケアをする必要があります。

できるだけ運動や日常生活を続けながら、その時の状態に合ったセルフケアを取り入れ、カイロプラクティックとエクササイズによる総合的なケアを始めてみませんか？

当院の特徴

当院では、アメリカの国家資格（DC）を持つカイロプラクターである院長が、初回のカウンセリングから施術まで一貫して対応いたします。

痛みのある場所だけにとらわれず、グロインペインの本当の原因を見極めた上で、その場限りではない根本的なケアを、豊富な経験をもとに行っていきますので、安心してお任せください。

当院で変化を感じる方が多い理由

グロインペインを根本から解決し再発を防ぐためには、股関節や鼠径部の構造やバランス、全身の使い方など、今の身体がどのような状態にあるのかを正確に把握することが何より大切です。

そのため当院では、痛みの経過や日常生活での負担のかかり方といった、わずかな変化も見逃さないよう、評価から施術まで院長が責任をもって丁寧に対応しています。

神経・筋骨格系と運動に精通したカイロプラクターが、あなたの身体にしっかりと向き合い、再び快適に動ける毎日をサポートします。

グロインペインのQ＆A

グロインペインは自然に治りますか？

軽症の場合は適切な安静により自然治癒することもありますが、多くの場合は放置すると慢性化してしまいます。根本的な原因である筋力バランスや柔軟性、動作パターンの問題を改善しなければ再発のリスクが高く、早期に適切な対処を始めることが大切です。

グロインペインの人がやってはいけないことは？

強い痛みを我慢してのスポーツ継続、急激な方向転換やキック動作は症状悪化の原因となります。特に急性期に痛みが出るようなストレッチは炎症を悪化させ回復を遅らせます。自己判断で行うのではなく専門家の指導を受けることが大切です。

スポーツをいつから再開できますか？

症状の程度や施術への反応によって異なりますが、一般的には痛みが消失し、筋力や柔軟性が十分に回復してからの段階的な復帰が推奨されます。専門家の評価を受けながら、軽い運動から徐々に負荷を上げていくことが大切です。焦って早期復帰すると再発のリスクが高まります。

痛みがある時にストレッチをしてもいいですか？

急性期に痛みが出るようなストレッチ、勢いをつけたストレスなどは症状を悪化させる可能性があるため避けてください。必ず専門家の指導のもとで正しいフォームで行うことが大切です。

グロインペインと恥骨結合炎の違いは何ですか？

グロインペインは鼠径部の痛みを引き起こす様々な病態の総称であり、恥骨結合炎はその中の一つの病態です。恥骨結合炎は恥骨結合部に炎症が生じる疾患で、グロインペインには他にも筋肉や腱の損傷などが含まれます。

効果を実感された方の声

股関節・鼠径部の痛みに悩んでいた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

股関節・鼠径部は下半身の動きの要であり、歩行時やスポーツ動作で重要な役割を果たす部位で、問題があると全身のバランスがくずれ、他の関節にも負担が広がってしまいます。

だからこそ早めに対応することが、症状の改善はもちろん、再発予防にもつながります。

当院では、鼠径部と全身を同時にチェックしながら、体の状態を丁寧に見極め、一人ひとりに合わせた施術で根本的な解決を目指しています。どうぞお気軽にご相談ください。

ゴールキックの痛みが改善し、思い切りプレーできます