TFCC損傷

TFCC損傷とは

TFCC損傷は、手首の小指側にある三角線維軟骨複合体（TFCC）という組織が傷ついた状態を指します。このTFCCは橈骨と尺骨という2つの骨をつなぎ、手首の安定性を保ち、手首を回す動作の際に力を伝達・分散・吸収する重要な役割を果たしています。

転倒して手をついた時の衝撃や、スポーツや仕事での繰り返しの負担、加齢による組織の劣化などによって損傷し、手首の小指側に痛みや腫れ、動きの制限などが生じます。

スポーツ選手の手首の外傷全体の3～9％を占める比較的よく見られる損傷で、加齢とともに発生率が高まることが報告されています。（Pace et al. 2024）

アマチュアからプロ選手、手首を酷使する職業の方まで幅広くみられることから、当院でもよくご相談をいただく症状の一つです。

TFCC損傷を放置すると、軽症であれば自然に回復することもありますが、症状の程度によっては痛みの慢性化や手首の不安定感、動きの制限などが進行してしまいます。

ドアノブを回す、ペットボトルの蓋を開ける、マウス操作、フライパンを持つといった日常動作が困難になり、仕事や生活の質が低下してしまいます。

さらに悪化すると、関節内の軟骨や周辺組織に慢性的なストレスが加わり続けることで変形性手関節症へと進行し、手術が必要になるケースもあるため、早めの対応が大切です。

TFCC損傷の原因

TFCC損傷は、転倒や事故による外傷、スポーツでの繰り返しの負担、仕事での手首の酷使、加齢による組織の劣化など、さまざまな要素が複雑に絡み合って起こるものです。

そのため、痛みの感じ方や回復には個人差があり、根本的な解決を目指すには、手首の細かい動きや全身のバランスを見極めながら整えていくことが大切になります。

TFCC損傷の原因としては以下がよく挙げられます。

実際に当院を訪れる方の中には、手首だけに問題があるのではなく、前腕全体のバランス、肩～肘～手首の連動性が影響しているケースも多く見られます。

症状のある部位だけにとらわれず、全身の状態を多角的に評価することが、根本的な解決への近道です。

これまでいくつかの対策を試したものの改善が感じられなかった方も、まずは一度お気軽にご相談ください。

快適な生活のために当院でできること

なかなか良くならないな、と思っている時は他の選択肢も探すために、セカンドオピニオンをもらうという判断も必要になります。

一般的なTFCC損傷へのアプローチと特徴

TFCC損傷では以下のような対処法が一般的です。

当院では、症状のあるところだけに注目するのではなく、身体全体のバランスや使い方まで丁寧に評価し、一人ひとりに合わせた施術やアドバイスを行っています。

痛みを一時的に抑えるだけでなく、再発を防ぎ、安心して仕事や日常生活を楽しめる状態を目指します。

TFCC損傷の無い生活のために

好きな運動や日常生活の中で痛みや不安を感じてしまうと心理的ストレスもたまり、行動自体のモチベーションに悪影響を与えます。

まずは、ご自身の手首や身体の状態を正しく知り、「なにが原因となっているのか」「どのようなアプローチが必要か」を見極めることが大切です。

実は、TFCC損傷では損傷のタイプや部位によってアプローチが異なり、手首だけでなく前腕から肩甲帯まで上肢全体のバランスを整えることが大切になります。

できるだけ日常生活を続けながら、その時の状態に合ったセルフケアを取り入れ、カイロプラクティックとエクササイズによる総合的なケアを始めてみませんか？

当院の特徴

当院では、アメリカの国家資格（DC）を持つカイロプラクターである院長が、初回のカウンセリングから施術まで一貫して対応いたします。

痛みのある場所だけにとらわれず、TFCC損傷の原因を見極めた上で、その場限りではない根本的なケアを、豊富な経験をもとに行っていきますので、安心してお任せください。

当院で変化を感じる方が多い理由

TFCC損傷のQ＆A

TFCC損傷は自然に治りますか？

軽症であれば安静やサポーターで改善することもありますが、20〜30%は難治性で安静だけでは治りません。異常血管や神経の増生がある場合は専門的な治療が必要です。

TFCC損傷の人がやってはいけないことは？

手首を小指側に倒す・強く捻る・重い物を持つ動作は避けてることが推奨されます。テニスやゴルフでの繰り返し負担、長時間のスマホ操作も悪化要因です。痛みを我慢すると慢性化リスクが高まります。

TFCC損傷とただの捻挫の違いは何ですか？

捻挫は数週間で改善しますが、TFCC損傷は治療に時間がかかり慢性化しやすい特徴があります。手首を捻る・小指側に倒す動作で強い痛みが出現し、正確な診断にはMRI検査が必要です。

仕事を続けながら治すことはできますか？

デスクワークなど手首への負担が少ない仕事はサポーター装着で継続可能です。製造業や調理など手首を酷使する仕事は業務調整や休業が必要な場合があります。専門家と相談して判断が必要なところです。

TFCC損傷は再発しますか？

改善後も手首への過度な負担で再発する可能性があります。不適切なフォームでのスポーツ復帰や同じ動作の繰り返しはリスクが高まります。予防には筋力強化・柔軟性維持・適切なフォーム習得が重要です。

効果を実感された方の声

手首の問題に悩んでいた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、以下のような変化を実感されています。

手首は日常生活のあらゆる場面で使われる重要な関節で、問題があると仕事やスポーツ、趣味など様々な活動に支障をきたしてしまいます。

だからこそ早めに対応することが、症状の改善はもちろん、再発予防にもつながります。

当院では、手首と全身を同時にチェックしながら、身体の状態を丁寧に見極め、一人ひとりに合わせた施術で根本的な解決を目指しています。どうぞお気軽にご相談ください。

長年の手首の痛みが改善し、仕事への不安が軽減しました