
院長:近江お気軽にご相談ください!

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なんとなく疲れが抜けない、眠ってもすっきりしない、呼吸が浅い気がする。病院で大きな異常はないと言われたものの、身体の不調が続いている。そんなときに、「自律神経の乱れ」や「自律神経失調症」という言葉を耳にすることがあるかもしれません。


もちろん、自律神経の不調には、ストレス、睡眠、生活リズムなどさまざまな要素が関わります。ただその中には、姿勢のくずれや身体の偏り、背骨や骨盤まわりの動きの少なさが関係していることもあります。
自律神経は、呼吸、心拍、血圧、消化などを自動的に調整している仕組みです。そのため、身体がずっと緊張しやすい状態にあったり、呼吸が浅くなりやすい姿勢が続いたりすると、自律神経にも影響が出る可能性があります。
実際に、近年の研究では、長時間の座位や前かがみ姿勢が心拍変動(HRV)に影響する可能性が報告されています。HRVは自律神経の状態をみる指標のひとつで、こうした研究は、姿勢と自律神経がまったく別の問題ではないことを示しています。
背骨や骨盤のまわりには、身体の位置や動きを脳に伝えるための仕組みがあります。そのため、長時間同じ姿勢が続いたり、片側に偏った身体の使い方をしていたりすると、首・肩・背中・腰に負担が集まりやすくなります。
すると、呼吸が浅くなったり、身体がうまく力を抜けなくなったりして、結果として自律神経のバランスにも影響している可能性があります。
ここは大切なポイントです。
「骨盤がズレたから自律神経が乱れる」「背骨を整えれば自律神経が必ず良くなる」
というほど、話は単純ではありません。今の研究から言えるのは、背骨や骨盤の状態は、自律神経に影響しうる要素のひとつだということです。つまり、背骨や骨盤だけが原因ではありませんが、そこを無視してよいわけでもありません。
こうした不調を考えるとき、見落とされやすいのが背骨をしっかり動かすことです。
長時間座りっぱなしを避ける、歩く、軽くストレッチをする、呼吸しながら胸や背中を動かす。こうしたことはシンプルですが、背骨や骨盤まわりの動きを保つうえで大切です。
また、必要に応じてカイロプラクティックのような方法で、背骨に適切な動きを学ばせることも選択肢のひとつです。目的は単に形を整えることではなく、身体がより自然に呼吸しやすく、動きやすく、緊張しすぎない状態を目指すことにあります。
このような場合、ストレスや睡眠だけでなく、姿勢や身体の使い方、背骨まわりの機能を見直していくことにも意味があります。
姿勢の乱れや身体の偏りは、見た目だけの問題ではありません。呼吸のしやすさや身体の緊張、自律神経の働きにも影響する可能性があります。
研究でも、座位姿勢や前かがみ姿勢がHRVに影響する可能性が示されています。まだ単純に言い切れる段階ではありませんが、背骨や骨盤まわりの機能を整え、日常の中でしっかり動かしていくことは、不調を見直すうえで大切な視点です。
「検査では大きな異常がないけれど、なんとなくつらい」そんなときは、姿勢や身体の偏り、背骨の動きにも目を向けてみると対策のための選択肢が見つかるかもしれません。


- Fathima D, Lobo J, Angioi M, Błach W, Rydzik Ł, Ambroży T, Malliaropoulos N. Sedentary Lifestyle, Heart Rate Variability, and the Influence on Spine Posture in Adults: A Systematic Review Study. Applied Sciences. 2024; 14(16):6985.