思春期特発性側弯症（AIS）

このページでは10代に多い思春期特発性側弯症（AIS）について解説しております。成人の側弯症についてはこちらのページをご参照ください。

思春期特発性側弯症（AIS）とは

思春期特発性側弯症（AIS）は、10歳から18歳の思春期に発症する原因不明の背骨の変形疾患です。背骨が回旋を伴って10度以上側方に弯曲する状態のことを言います

このタイプの側弯症は、全側弯症の80～90％を占めていて最も多いとされています。

一般的な疾患で、有病率は0.47～5.2％というデータがありますが、有病率とカーブの重症度は男子よりも女子の方が高く、女性対男性の比率は子どもの年齢が上がるにつれて増加するとされています。（Konieczny et al. 2012）

当院にも病院でのアプローチ以外で何か積極的にできることはないかと親御さんが相談に来られることが多いです。

AISを放置すると、背骨のカーブが進行し腰痛や背中の痛み、呼吸の問題も生じる可能性があります。

さらに進行すると、背骨のS字カーブが内臓や消化器官の機能に影響を与えてしまうことも考えられます。また、バランスのくずれた身体の使い方により筋肉の緊張が生じ、肩こりや腰痛にもつながります。

症状だけでなく、見た目など容姿が気になることから心理面にも影響を及ぼし、学業や将来の活動に大きな影響を与える可能性があるため、気になった段階での早めの専門家への相談が大切です。

AISの原因

AISは、遺伝的要因や成長期の骨と筋肉のバランスのくずれ、筋肉と結合組織の機能低下など、さまざまな要素が複雑に絡み合って起こるものです。

そのため、症状やカーブの進行には個人差があり、今の段階で何をするべきかは、現状の背骨の細かい動きやカーブの状態、側弯症のタイプを見極めていくことが大切になります。

AISは原因不明とされていますが、以下のような要因が関係する可能性も言われています。

AISは基本的には原因不明とされているものですので、上記の可能性の一つに原因を求めるのではなく、また、症状のある部位だけにとらわれず、全身の状態を多角的に評価する必要があります。

カイロプラクティックやエクササイズによるアプローチも選択肢として考えてみたい方は、まずは一度お気軽にご相談ください。

快適な生活のために当院でできること

なかなか良くならないな、と思っている時は他の選択肢も探すために、セカンドオピニオンをもらうという判断も必要になります。

一般的なAISへのアプローチと特徴

AISでは以下のような対処法が一般的です。

当院では、側弯のある部位だけに注目するのではなく、身体全体のバランスや使い方まで丁寧に評価し、一人ひとりに合わせた施術やアドバイスを行っています。

一時的な症状の変化だけでなく、良い状態を維持し、安心して仕事や日常生活を楽しめることを目指します。

AISに悩まない生活のために

好きな運動に制限がかかったり、学校生活の中で見た目や痛みを気にしてしまうとストレスもたまり、活動自体のモチベーションに悪影響を与えます。

まずは、ご自身の身体の状態を正しく知り、「この段階でなにができるのか」「長期計画の中でどのようなアプローチを選ぶべきか」を見極めることが大切です。

実は、痛みや症状の緩和、見た目の改善、進行を遅らせるといった目的に合わせたアプローチを選ぶことが大切です。

できるだけ普段の学校生活や運動を続けながら、その時の状態に合ったケアを取り入れ、カイロプラクティックとエクササイズによる総合的なアプローチを始めてみませんか？

当院の特徴

当院では、アメリカの国家資格（DC）を持つカイロプラクターである院長が、初回のカウンセリングから施術まで一貫して対応いたします。

一時的な変化だけに捉われず、AISの状態を見極めた上でのケアを豊富な経験をもとに行っていきますので、安心してお任せください。

当院で変化を感じる方が多い理由

AISのアプローチは、背骨の構造やバランス、全身の使い方など、今の身体がどのような状態にあるのかを正確に把握して進めることが何より大切です。

そのため当院では、側弯の程度や日常生活での負担のかかり方といった、わずかな変化も見逃さないよう、評価から施術まで院長が責任をもって丁寧に対応しています。

神経・筋骨格系と運動に精通したカイロプラクターが、あなたの身体にしっかりと向き合い、再び自信を持って生活できる毎日をサポートします。

AISのQ＆A

AISは自然に治りますか？

AISは自然治癒することはほとんどありません。成長期には進行するリスクが高いため、適切な介入とモニタリングが必要です。

AISの人がやってはいけないことは？

特に禁止される活動はありませんが、激しいコンタクトスポーツは医師や専門家と相談が必要です。日常生活では正しい姿勢を心がけることが大切です。

側弯症は遺伝しますか？

家族内で発症することがあり遺伝的要因は関係していますが、必ず遺伝するわけではありません。家族歴がある場合は定期的な検診が推奨されます。

AISと成人側弯症の違いは何ですか？

AISは主に思春期に発症し成長とともに進行しますが、成人側弯症は大人になってから発症または進行するもので、痛みを伴うことが多いのが特徴です。

まずは何科を受診するべきですか？

整形外科、とくに脊椎専門医の診察がおすすめです。病院によっては側弯症外来があるところもあります。それらを受診した上で、他の選択肢としてカイロプラクティックなどを選んでいただければと思います。

効果を実感された方の声

AISに悩んでいた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、以下のような変化を実感されています。

背骨は体の中心、そして軸であり、姿勢を支える重要な構造で、問題があると全身のバランスがくずれ、他の部位にも負担が広がってしまいます。

特に側弯症は早めに対応することが、症状の改善や進行予防にもつながります。

当院では、背骨と全身を同時にチェックしながら、身体の状態を丁寧に見極め、一人ひとりに合わせた施術であなたの目的達成をサポートします。どうぞお気軽にご相談ください。

専門的なアドバイスで息子の側弯症への不安が解消されました

楽器演奏による痛みが改善し、体の軽さを実感しています