ロコモティブシンドローム

ロコモティブシンドロームとは

ロコモティブシンドロームは、骨や関節、筋肉、神経といった体を動かすために必要な組織が衰えることで、立つ、歩く、階段を昇るといった日常の移動動作が困難になった状態のことです。

加齢による筋力低下や骨粗鬆症、関節や背骨の病気などが原因で運動機能が低下し、将来的に介護が必要になったり寝たきりになったりするリスクが高まっている状態を指します。

ある調査ではロコモティブシンドロームの患者は予備軍も含めて約4700万人に達すると言われ、75歳以上では約3人に1人が要介護認定を受けているというデータもあります。（Yoshimura et al. 2009）

要支援や要介護になる原因の約2割が運動器の障害によるものとされています。生涯を通して自分の足で動き続けるために、そして予防のために当院を利用される方が多くいらっしゃいます。

ロコモティブシンドロームを放置すると、最初は15分続けて歩けない程度だった状態が、やがて屋内を歩くことも困難になり、最終的には座ることすらできない状態へと段階的に悪化していきます。

移動能力の低下によって外出することが苦痛になり、家に閉じこもるようになると、さらに筋力やバランス能力が低下するという悪循環に陥ります。

トイレや着替え、入浴といった日常生活の基本動作にも支障が出て、介助が必要になる可能性が高まります。特に転倒による骨折のリスクが増大し、大腿骨の骨折を起こすと寝たきりにつながる危険性が高くなるため、早めの対応が大切です。

ロコモティブシンドロームの原因

ロコモティブシンドロームは、筋力低下や骨密度の減少、関節疾患、運動不足など、さまざまな要素が複雑に絡み合って起こるものです。

そのため、症状の感じ方や進行には個人差があり、根本的な解決を目指すには、運動器の働きや全身のバランスを見極めながら整えていくことが大切になります。

ロコモティブシンドロームは原因不明とされていますが、以下のような要因が関係する可能性も言われています。

実際に当院を訪れる方の中には、ある部位だけに問題があるのではなく、姿勢や体幹の使い方、全身のバランスが影響しているケースも多く見られます。

症状のある部位だけにとらわれず、全身の状態を多角的に評価することが、根本的な解決への近道です。

これまでいくつかの対策を試したものの改善が感じられなかった方も、まずは一度お気軽にご相談ください。

快適な生活のために当院でできること

なかなか良くならないな、と思っている時は他の選択肢も探すために、セカンドオピニオンをもらうという判断も必要になります。

一般的なロコモティブシンドロームへのアプローチと特徴

ロコモティブシンドロームでは以下のような対処法が一般的です。

当院では、ロコモティブシンドロームの症状だけに注目するのではなく、身体全体のバランスや姿勢、生活習慣や動作まで丁寧に評価し、一人ひとりに合わせた施術やアドバイスを行っています。

症状を一時的に抑えるだけでなく、根本原因にアプローチし、安心して日常生活を楽しめる状態を目指します。

ロコモティブシンドロームに悩まない生活のために

外出や趣味、日常生活の中で動きづらさや不安を感じてしまうと心理的ストレスもたまり、行動自体のモチベーションに悪影響を与えます。

まずは、ご自身の身体の状態を正しく知り、「どこの機能が低下しているのか」「どのようなエクササイズが必要か」を見極めることが大切です。

実は、カイロプラクティック（施術）とエクササイズ（運動）を併用することで、身体本来のバランスや使い方を取り戻すお手伝いができます。

できるだけ運動や日常生活を続けながら、その時の状態に合ったセルフケアを取り入れ、カイロプラクティックとエクササイズによる総合的なケアを始めてみませんか？

当院の特徴

当院では、アメリカの国家資格（DC）を持つカイロプラクターである院長が、初回のカウンセリングから施術まで一貫して対応いたします。

一時的な変化だけに捉われず、ロコモティブシンドロームの状態を見極めた上でのケアを豊富な経験をもとに行っていきますので、安心してお任せください。

当院で変化を感じる方が多い理由

ロコモティブシンドロームにならないようにするためには、運動器の働きや全身のバランス、下肢全体の使い方など、今の身体がどのような状態にあるのかを正確に把握することが何より大切です。

そのため当院では、症状の経過や日常生活での負担のかかり方といった、わずかな変化も見逃さないよう、評価から施術まで院長が責任をもって丁寧に対応しています。

神経・筋骨格系と運動に精通したカイロプラクターが、あなたの身体にしっかりと向き合い、再び快適に動ける毎日をサポートします。

ロコモティブシンドロームのQ＆A

ロコモは自然に治りますか？

残念ながら、何もせずに自然に治ることはありません。ロコモは加齢とともに進行する傾向があり、放置すればさらに悪化します。ただし、適切な運動療法や栄養管理、必要に応じた施術を行えば、症状の軽減や進行の抑制が十分に可能です。

ロコモは若い人でもなりますか？

若い世代でもロコモになる可能性があるとされています。運動不足や偏った食生活、過度なスポーツによる怪我などが原因で、大学生でも約2割がロコモ予備軍とも言われています。若い頃からの運動習慣や生活習慣の改善が将来のロコモ予防につながります。

ロコの治療は整形外科以外でも受けられますか？

整形外科が専門ですが、リハビリ科や運動器疾患の診療を行っている内科でも対応可能です。また、整体やカイロプラクティックなどの手技療法も、運動器の機能回復に役立つ場合があります。自分に合った専門家を見つけて、総合的なアプローチで取り組むことが効果的です。

ロコモの診断はどのように行われますか？

ロコモ度テストと呼ばれる3つの検査で判定されます。専門のウェブサイトがありますのでご参照ください。＊ロコモONLINE

ロコモは完全に元の状態に戻りますか？

進行度や原因によって異なりますが、ロコモは回復可能な状態であることが最大の特徴です。適切な対処を行えば、多くの場合で症状の改善や日常生活の質の向上が期待できます。ただし、変形した関節を完全に元に戻すことは困難なため、早期発見と継続的なケアが重要です。

効果を実感された方の声

運動機能の低下に悩んでいた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、以下のような変化を実感されています。

身体を動かすために必要な骨・関節・筋肉・神経は、立つ、歩く、階段を昇るといった日常の移動動作に不可欠で、問題があると全身のバランスがくずれ、生活の質が大きく低下してしまいます。

だからこそ早めに対応することが、動きの改善はもちろん、介護予防にもつながります。

当院では、運動器と全身を同時にチェックしながら、身体の状態を丁寧に見極め、一人ひとりに合わせた施術で根本的な解決を目指しています。どうぞお気軽にご相談ください。