
院長:近江お気軽にご相談ください!

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立ち仕事を頑張っていたり、健康のためにランニングを続けていたりする方の中で、足の裏の痛みでお悩みの方はいませんか。


足の裏の痛みを引き起こす足底筋膜炎でお悩みの方から、ご自身の足の形について相談されることがよくあります。「私は昔から扁平足だから痛くなりやすいのでしょうか」「甲が高いハイアーチだと言われたことがありますが関係ありますか」といったお声です。
実は、土踏まずが潰れている足の方も、逆に甲が高すぎる足の方も、それぞれ違う理由で痛みを長引かせてしまう傾向があります。今回は、それぞれの足の形がどのように足裏の組織に負担をかけるのかについて詳しくお伝えします。


足の形によって負担のかかり方は異なりますがどちらのタイプも痛みの原因になり得ます
私たちの足の裏には、歩いたり走ったりする時の衝撃を和らげるための精巧なアーチ構造が備わっています。このアーチが低すぎる扁平足の状態でも、逆に高すぎるハイアーチの状態でも、足底の組織に過剰なストレスが加わり続け、炎症や痛みを引き起こす引き金となります。
それぞれの特徴を理解することが大切です。
扁平足の方は着地するたびに足のアーチが過剰に潰れ、足首が内側に大きく倒れ込む過回内(オーバープロネーション)が起きやすくなります。過回内が起きると、かかとから足の指の付け根まで伸びている足底筋膜が通常よりも強く引き伸ばされます。
一歩歩くごとに、まるでゴムが限界まで引っ張られるような状態が繰り返されるわけです。
この牽引ストレスが毎日続くことで組織に微細な傷がつき、やがて強い痛みへと変わっていきます。特に立ち仕事が長い方や体重が増加傾向にある方には、この引き伸ばされるストレスがより顕著に現れます。
ハイアーチの足は骨の配列が固まりすぎていて、着地した時にアーチが適度にたわんでくれません。そのため地面からの衝撃を足の裏全体で吸収・分散することができず、かかとや足の指の付け根に体重の負荷がダイレクトに集中します。
扁平足が引き伸ばされる牽引ストレスだとすれば、ハイアーチは直接的な圧迫ストレスと言えます。クッション性がない分、足底の筋膜には休む間もなくダメージが蓄積していきます。
扁平足かハイアーチかを判断する際、立った状態や足裏の形を見ただけで決めてしまいがちですが、それだけでは十分ではありません。
実際には、歩いたり走ったりという動きの中でアーチがどのように変化しているかを評価することが非常に重要です。静止した状態ではアーチがしっかり見えていても、歩行中に過剰に潰れてしまう方もいます。
また、靴底の減り方で足の傾向を知ろうとする方も多くいますが、これもあくまで目安の一つに過ぎません。靴の種類や使用期間、歩き方の癖など多くの要素が影響するため、減り方だけで足の状態を断定することはできません。正確な評価のためには、専門家による動的な評価が不可欠です。
足の形が痛みの原因に関わっていると分かれば、日常的なケアの方向性もはっきりと見えてきます。ただし、間違ったケアを続けてしまうとかえって症状を長引かせることも少なくありません。靴やインソールの選び方と、根本改善に向けた考え方の両方を押さえておくことが大切です。
扁平足の方には内側のアーチをしっかり支え足首の過剰な倒れ込みを防ぐ安定感のある靴が、ハイアーチの方には高いクッション性を持った靴やインソールが有効です。
靴やインソールで今この瞬間の痛みを和らげ、日常生活を送りやすくすることはとても重要です。ただし、これらはあくまでも補助的なサポートであり、足底筋膜炎を根本から治すには限界があります。
足部の機能そのものが低下していたり、アーチを支える筋肉が弱くなっていたりする場合は、その機能を回復させるための働きかけが別途必要です。靴やインソールで痛みを調整しながら、並行して足部の機能を取り戻すアプローチを進めることが本当の意味での改善につながります。
足底筋膜炎を根本から改善するためには、専門家による評価のもとで自分の足の状態に合った適切な運動を継続することが不可欠です。
扁平足とハイアーチでは必要な運動の方向性が根本的に異なり、さらに同じ扁平足でも静止時と歩行時でアーチの動きが違えばアプローチも変わります。インターネットで見つけたエクササイズを闇雲に試すことで、かえって症状を悪化させてしまうケースも実際にあります。
加えて、足の裏をコロコロとマッサージするだけではなかなか改善しないのは、中足部の機能不全など根本の問題に対処できていないからです。表面的なケアと並行して、専門家と一緒に足部の機能そのものを見直すことが、再発しない体づくりへの近道です。
当院では足底の痛みに対して、静止時の足の形だけでなく歩行やランニングといった動きの中でアーチがどう機能しているかを確認した上でアプローチします。骨盤や下肢全体のバランスが足裏の負担につながっているケースも多く、足部の状態に合わせた運動指導も合わせて行います。
足の形が原因だと諦めず、適切な評価とアプローチをすれば回復への道は開けることが多いです。一人で悩みを抱え込まず、どんな小さなことでも構いませんので、いつでもお気軽にご相談ください。

