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顎関節症のマウスピース、なぜ違和感で眠れないのか

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顎の症状を何とかしようと思ってマウスピースを作ったのに、口の中に異物感があって、結局うまく眠れないという状況に。せっかく作ったのにもったいないと思いながら、引き出しの中に眠らせてしまっている方も多いのではないでしょうか。

実は、顎関節症の治療としてマウスピースを勧められたものの、装着した時の違和感がどうしても気になって眠れないというご相談は、当院でも決して少なくありません。マウスピースはあくまでも選択肢のひとつであり、それが合わないからといって諦める必要はありません。

今回は、マウスピースを装着すると違和感があってなかなか眠れないという方に向けて、その理由と別のアプローチについてお伝えします。

院長:近江

なぜ合わないのかを知ることが、次の一手につながります

目次

マウスピースで違和感が出る理由

マウスピースは歯科で処方される顎関節症の代表的な治療法のひとつです。噛み合わせを安定させたり、就寝中の歯ぎしりや食いしばりによる顎への負担を軽減したりすることを目的として作られています。

ただし、どんなに精密に作られたマウスピースでも、装着することで口腔内に異物が加わることには変わりなく、それが不快感や違和感につながることがあります。

口腔内の感覚は非常に敏感

口の中には無数の感覚受容器が存在しており、わずかな異物にも敏感に反応します。歯科治療後に詰め物がほんの少し高いだけで気になってしまうのも、この高い感度のためです。

就寝時にマウスピースを装着すると、脳はその違和感を常に認識し続けるため、リラックスして眠りにつくことが難しくなる方がいます。

顎や筋肉が緊張したままになる

マウスピースは噛み合わせを変化させるため、装着した直後は顎周りの筋肉が「いつもと違う」と感じて緊張しやすくなることがあります。

特に顎の筋肉がもともと過緊張状態にある方は、この違和感に対してさらに筋肉が反応してしまい、かえって顎の疲労感や痛みが増すように感じることもあります。

違和感が続く時は歯科への相談を

最初は違和感があっても、徐々に慣れていくケースも多くあります。ただし、数週間経っても違和感が解消されない場合や、装着によって頭痛や顎の痛みが増している場合は、マウスピースの形状やサイズが合っていない可能性があります。

そのような時は、作製した歯科に遠慮なく再相談することをおすすめします。調整や作り直しによって改善することも多いため、ひとりで抱え込まず、担当の先生にしっかり伝えることが大切です。

マウスピース以外のアプローチという選択肢

歯科的なアプローチを続けながら、あるいはマウスピースがどうしても合わないと感じる方にとって、他の選択肢を知っておくことは決して無駄ではありません。

顎関節症は複合的な要因で起こるため、アプローチの方法も複数存在します。ここでは、カイロプラクティックの視点から考えられる別のアプローチについてご紹介します。

顎関節と頸椎の関係に注目する

カイロプラクティックでは、顎関節症を「顎だけの問題」とは捉えません。顎関節のすぐ隣には頸椎(首の骨)があり、この頸椎の動きやバランスが顎の動きに大きく影響しています。

特に第一頸椎と第二頸椎は顎の動きと密接に連動しており、ここに機能的な問題があると顎関節症の症状が出やすくなることがあります。

首や身体全体のバランスを整えることで、顎関節への余分な負担が軽減されるケースは少なくありません。マウスピースが顎に直接アプローチするのに対して、カイロプラクティックは身体全体のバランスを整えることで間接的に顎の環境を改善していきます。

咀嚼筋の緊張を解放する

顎関節症に関わる主な筋肉として、咬筋、側頭筋、翼突筋などがあります。これらの筋肉が過度に緊張していると、就寝中も顎に力が入り続け、朝起きた時に顎がだるい、痛いという症状につながります。

軟部組織への施術として筋肉や周辺組織に直接アプローチすることで、硬くなった筋肉の緊張を緩め、顎がスムーズに動く助けになります。これはマウスピースでは届かない部分へのアプローチです。

姿勢全体からアプローチする

長時間のデスクワークやスマートフォンの使用で頭部が前方に出た姿勢が続くと、首や顎周辺の筋肉に慢性的な負担がかかります。このような姿勢のバランスが後の顎の問題につながることも多く、身体全体を整えることが顎関節症の改善に大きく貢献することがあります。

睡眠の質と顎関節症の関係

マウスピースを装着することで眠れないというのは、単に不快というだけでなく、睡眠の質が低下するという深刻な問題につながります。

睡眠不足は身体の回復を妨げ、ストレスホルモンの分泌を増加させ、結果として顎の筋緊張をさらに悪化させるという悪循環を生み出します。良質な睡眠は顎関節症の回復にとってとても大切な要素です。

自分の状態に合ったアプローチを見つけるために

顎関節症の原因は一人ひとり異なります。噛み合わせが主な原因の方もいれば、筋肉の緊張がメインの方、姿勢や頸椎のバランスが大きく関わっている方など様々です。そのため、マウスピースで効果が出る方もいれば、別のアプローチの方が合う方もいます。

大切なのは、マウスピースが合わなかったからといって「自分は治らないかもしれない」と諦めないことです。アプローチを変えることで、症状が大きく改善するケースはたくさんあります。まずは作製した歯科への再相談、そして必要に応じて口腔外科や顎関節症の専門外来への受診も視野に入れてみてください。

カイロプラクティックはそれらと並行して取り入れられる選択肢のひとつとして、ぜひ知っておいていただければと思います。

当院で行うアプローチ

当院では、まず顎関節の動きや頸椎のバランス、筋肉の状態を丁寧に評価します。その後、一人ひとりの状態に合わせた施術を行い、日常生活でのセルフケアやエクササイズもあわせてご提案しています。

顎関節症は一朝一夕に改善するものではありませんが、正しいアプローチを根気強く続けることで、着実に変化を感じていただけると思っています

まとめ

マウスピースを装着すると違和感があってどうしても眠れないという悩みは、決して珍しいことではありません。まずは作製した歯科に状態を伝えて相談し、それでも改善しない時は別のアプローチを探してみることが大切です。

顎関節症の治療はマウスピースだけではなく、身体全体のバランスや筋肉の状態に着目したアプローチも有効な選択肢のひとつです。

もし今、マウスピースが合わなくて困っている、顎の症状がなかなか改善しないという方がいれば、ひとりで悩まずにぜひご相談ください。あなたの状態をしっかりと評価したうえで、今できる最善のアプローチをご提案します。


院長:近江

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