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足のアーチは縦だけじゃない、横アーチが低下する本当の原因

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足のアーチと聞くと、多くの方は土踏まずを思い浮かべると思いますが、実は足には縦のアーチだけでなく横方向のアーチも存在しています。

この横アーチがくずれる背景には、足の中央にあるショパール関節が関わっていることをご存知でしょうか。

院長:近江

足のアーチ、縦だけではありません

目次

足のアーチには縦と横がある

足のアーチというと土踏まずを思い浮かべる方が多いですが、実際には足の骨格には複数のアーチが存在しています。ここでは、それぞれのアーチがどのような役割を持っているのかを整理していきます。

縦アーチと横アーチの違い

足には、かかとから足の親指へ向かう縦方向のアーチと、足の中央部を左右につなぐ横方向のアーチがあります。縦アーチは扁平足との関連でよく知られていますが、横アーチについてはあまり注目されることがありません。

この横アーチが低くなると、開帳足という状態につながり、足の中央部が広がって見えることがあります。縦アーチと横アーチは別々の構造ではなく、足の骨格の中で互いに関連しながら足全体の形を保っています。

縦アーチの安定が実は横アーチに起因することが、最近ではわかってきています。つまり、横アーチがしっかり機能していないと、縦アーチも上手く機能しないという関係にあります。

横アーチを作っている骨

横アーチと聞くと、中足骨の骨頭でできるアーチを思い浮かべる方も多いと思います。ですが、その後ろにある楔状骨や立方骨、舟状骨によっても横アーチは形成されています。

横アーチは足の前方だけで完結しているものではなく、足の中央から後ろにかけての骨の並び方まで含めて作られている構造です。

ショパール関節が担う役割

ショパール関節は、かかとの骨と足の中央にある骨をつなぐ横向きの関節です。この関節は足部の後ろ側と前側をつなぐ位置にあります。

横アーチの基盤としてのショパール関節という考え方があり、横アーチを支える構造の土台としても機能していると考えられています。

関節の動きが低下すると、横アーチを保つための骨のバランスが乱れやすくなります。足の骨は一つひとつが独立して動くわけではなく、ショパール関節を含むいくつもの関節が連動しながら、アーチという立体的な構造を作り出しています。

この連動がうまくいかなくなると、横方向の広がりを抑える力が弱まり、足の中央部が徐々に横に広がっていくことになります。

横アーチがくずれるとどうなるのか

横アーチのくずれは見た目の変化だけでなく、足全体の機能にも影響を及ぼします。ここでは、くずれることで起こりやすい変化についてお伝えします。

開帳足と中足部への負担

横アーチが低くなると、足の中央部にある中足骨が横に広がりやすくなります。これが開帳足と呼ばれる状態で、足裏の中央あたりに負担が集中しやすくなります。歩く時や立っている時に、足の裏の真ん中に痛みや疲れを感じやすくなるのはこのためです。

靴の中で足が横に広がった状態が続くと、靴自体も横方向に伸びてしまい、さらに足が広がりやすくなるという悪循環に陥ることもあります。

浮指や足の指への影響

横アーチの低下は、いわゆる浮指にもつながります。浮指の状態になると、足の指がうまく使えないことにもつながっていきます。

この乱れが続くことで、外反母趾や内反小趾のような足の指の変形につながることもあります

足の指先だけをケアしていても、横アーチの状態が整っていなければ改善が難しいケースも見受けられます。足の指はあくまで横アーチのくずれの影響を受ける側であり、そこだけに注目したケアでは、変形が繰り返されてしまうことも少なくありません。

なぜショパール関節の動きが低下するのか

横アーチとショパール関節の関係が分かったところで、次はなぜこの関節の動きが低下してしまうのか、その背景を見ていきます。

過去のケガや足首の使い方

足首を捻った経験がある方は、周囲の靭帯や筋肉の働きが本来の状態まで戻りきっていないことがあります。そうなると、ショパール関節周辺の動きも制限されやすくなり、横アーチを支える機能が低下していきます。

過去のケガというと足首の外側を思い浮かべる方が多いですが、足の中央部にある組織にも影響が残っている場合があり、意外と見過ごされやすいポイントです。

靴や日常生活の習慣

サイズの合わない靴を履き続けていたり、立ち仕事などで長時間同じ姿勢を続けていたりすると、足の関節が本来の動きを発揮しにくくなります。

こうした日常の積み重ねが、知らないうちにショパール関節の柔軟性を奪ってしまうことがあります。

特に、足先が細くなっているデザインの靴や、クッション性が高すぎる靴は、足自体の動きを制限してしまう場合があるため、選び方にも注意が必要です。

横アーチをチェックする視点

ご自身の横アーチの状態を確認する際の目安として、以下のような点を振り返ってみてください。

  • 足の中央部が以前より横に広がったように感じる
  • 靴の幅がきつく感じるようになった
  • 足の裏の中央あたりに疲れや痛みを感じやすい
  • 足の甲を横に動かした時に硬さを感じる
  • 立っている時間が長いと足の中央がだるくなる
  • 足の指で床をしっかりつかむ感覚が薄い

これらに複数当てはまる場合は、横アーチだけでなく、その支えとなっているショパール関節の動きも一緒に確認しておくことをおすすめします。

横アーチと向き合うために大切なこと

横アーチのくずれを整えるには、足の指先だけを見るのではなく、その手前にある関節の状態まで含めて確認することが欠かせません。

足部全体と下肢のバランスから見直す

当院では、足の指や横アーチの状態だけでなく、足部全体と下肢のバランスまで含めて評価を行っています。横アーチのくずれは足の一部分の問題ではなく、身体全体のバランスが関わっていることが多いためです。

ヒアリングと評価を通じて、なぜその方の横アーチがくずれているのかを一緒に確認していきます。足だけを見て終わらせるのではなく、姿勢や歩き方の癖まで含めて振り返ることで、横アーチがくずれた背景がより明確になっていきます。

足のアーチは縦だけでなく横にも存在し、その横アーチを支える上でショパール関節はとても大切な役割を担っています。

ここまで読んで、自分の足の状態が気になった方は、一人で悩まずぜひ一度ご相談ください。原因を正しく見極めることが、足の悩みを解決する一番の近道になると考えています。


院長:近江

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