
院長:近江お気軽にご相談ください!

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外反母趾や内反小趾という言葉はよく耳にしますが、その背景に足の中央にあるショパール関節が関わっていることは、あまり知られていません。


足の指先の変形として現れるこれらの症状ですが、実は足部の後ろ側の動きが大きく関係しています。



足先の変形、足の指だけの問題だと思っていませんか
外反母趾や内反小趾は、足の親指や足の小指の付け根が変形する症状として知られています。しかし、その根っこには足の中央部にある関節の使い方が関係しているケースが少なくありません。ここではまず、両者がどのようにつながっているのかを整理していきます。
ショパール関節は、かかとの骨と足の中央にある骨をつなぐ横向きの関節です。この関節は、足部の後ろ側と前側をつなぐ位置にあります。
ショパール関節自体が直接衝撃を吸収しているわけではありません。足部全体が衝撃を吸収できる状態にするための、いわば土台となる役割を担っています。
この関節の適切な動きが低下すると、踵や足のアーチの影響を足の指が直接受けてしまうことになります。足全体の荷重バランスがくずれやすくなり、体重が足の外側や内側どちらかに偏ってかかるようになります。
その結果、足の指の付け根に不自然な力が加わり続けることになります。これが外反母趾や内反小趾の背景要因になっていることが多いと考えられます。
多くの方は、痛む場所である足の指の付け根だけに注目してケアをされます。外反母趾も内反小趾も、足の指まわりのケアやトレーニングに注視しがちです。
ですが、その発生メカニズムを考えると、かかとやショパール関節など足部の後ろ側もしっかりアプローチしないと、根本的な解決が難しくなります。
足の指先はあくまで結果であり、原因はもっと後ろ側の関節にあることが多いという見方を持っていただきたいと思います。
ここでは、ショパール関節の動きが低下してから、実際に外反母趾や内反小趾に至るまでの一連の流れをお伝えします。一例として、いくつかの段階を踏んで進行していくケースをご紹介します。
ショパール関節の動きは、過去のケガや合わない靴などさまざまな影響で適切に働かなくなることがあります。
普段の生活の中で足首を捻った経験がある方や、サイズの合わない靴を長く履き続けている方は、この関節の動きが知らないうちに制限されている場合があります。
関節の動きが低下すると、足部が衝撃を吸収できる状態を作れなくなります。そうなると、歩行の際のショックを中足骨などで直接受けることになり、過度な負担がかかるようになります。
これを放置することで、開帳足や中足骨への負担につながり、モートン病のような症状が現れることもあります。さらに放置することで、外反母趾や内反小趾のような足の指の負担につながっていきます。
ここでは二つの症状がどう違うのか、そしてどちらもショパール関節とどう関わっているのかを見ていきます。似ているようで、体重のかかり方には違いがあります。
本来であれば、足の親指の付け根、足の小指の付け根、踵の3点は同じように荷重をしておきたい部分です。
外反母趾がある方は、足の内側に体重が乗りやすい傾向があり、この3点のバランスが乱れています。足の内側のアーチが低くなると、ショパール関節も内側にくずれるような動きが習慣化しやすくなります。
この崩れが足の親指の付け根に負担を集め、変形を進めてしまうことにつながります。
一方で内反小趾は、足の外側に体重が偏っている方に多く見られます。外側荷重が続くと、ショパール関節も外側方向へのねじれを起こしやすくなり、足の小指側への負担が積み重なっていきます。
左右どちらの症状であっても、根っこにある関節の使い方を見直す必要があるという点は共通しています。
足の変形は見た目の問題として捉えられがちですが、進行すると歩き方そのものに影響を及ぼします。ここでは放置した場合に考えられる変化についてお伝えします。
外反母趾をかばって歩いていたら膝まで痛くなってきたという声は、よくお聞きします。変形をかばう歩き方が続くと、足首や膝、股関節、腰にまで負担が連鎖していくことがあります。
足の変形を単独の問題として見るのではなく、身体全体のバランスの結果として捉えることが大切です。実際に相談にいらっしゃる方の多くが、足の痛み以外にも膝や腰の違和感を同時に抱えていらっしゃいます。
ご自身の足の状態を振り返る際の目安として、以下のような点を確認してみてください。
最後に、足の変形と向き合っていくための考え方をお伝えします。足の指先だけでなく、その手前にある関節にも目を向けることが第一歩です。
当院では、足の指だけにアプローチすることはなく、足の指と足部全体、そして下肢の3つの視点を最低限必要なケアとして進めていきます。
足の変形を根本から見直すには、足の指先の状態だけでなく、骨盤や下肢全体のアライメントまで含めて評価することが欠かせません。
ヒアリングと評価を通じて、なぜその方に外反母趾や内反小趾が起きているのかを一緒に確認していきます。足の変形は、足の指先だけの問題ではなく、その手前にあるショパール関節の使い方が大きく関わっています。
ここまで読んで、自分の足の状態が気になった方は、一人で悩まずぜひ一度ご相談ください。原因を正しく見極めることが、変形の進行を防ぐ一番の近道になると考えています。

