
院長:近江お気軽にご相談ください!

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こんにちは!カイロプラクターの近江です。


“I see dead people…”
1999年公開の映画『シックス・センス』の中で、コール少年が静かにつぶやく有名なセリフです。「第6感で死者が見える」という、あの印象的なシーンを覚えている方も多いのではないでしょうか。
さて、この映画のタイトルにもなっている「シックス・センス=第6感」。霊感、直感、予知能力などなど一般的にはそんなイメージで語られることが多いかと思います。
ところが、身体の科学の視点から見ると、第6感の有力な候補となる感覚があります。 そしてそれこそが、カイロプラクティックが深く関わる感覚でもあります。
人間の「5感」とは、視覚・聴覚・嗅覚・味覚・触覚の5つ。では、その5感では捉えきれない「身体の内側の感覚」とは何でしょうか。
アメリカ留学中に受けた講義の中で、こんな表現がとても印象に残っています。
「固有受容感覚こそが、人間の第6感だ。」
固有受容感覚(Proprioception:プロプリオセプション)とは、筋肉・関節などにある感覚受容器が、身体の各部位の位置や動きの状態を脳に伝える感覚のことです。
目を閉じた状態でも、「今、肘が曲がっているかどうか」「膝が伸びているかどうか」はなんとなくわかりますよね。視覚に頼らず、身体自身がその状態を感知している、それがまさにこの感覚の働きです。
これが第6感と決まっているわけではありませんが、こういった視点でカイロプラクティックを捉えてみると、なかなか面白いと思いませんか?


私たちが何か動作をするとき、脳は「今、自分のからだはどんな状態にあるか」を常に把握しながら、筋肉への命令を決定しています。
ちょうど、カーナビが「現在地」を正確に把握できているときにはじめて、正しいルート案内ができるのと同じです。現在地の情報が乱れていれば、どんなに優れたカーナビも正確な案内はできません。
脳も、からだの状態を正確に受け取れているときにはじめて、正確な動きの指令を出すことができます。
そして実は、この「からだの状態を伝えるセンサー」が特に集中しているのが背骨(脊椎)周囲です。背骨のまわりには固有受容感覚のセンサーが非常に豊富に存在しています。
これは言い換えると、脳は背骨の状態を常にしっかり把握しておきたいということ。カイロプラクティックが背骨に着目する理由の一つも、ここにあると考えています。
過去のケガ、長年の姿勢のくずれ、運動不足やデスクワークの継続によって背骨の関節の動きが制限されると、周囲の筋肉からの感覚情報が正確に脳へ届きにくくなってしまうことが研究で示されています。
すると脳は、「過去の記憶」や「こうあるべき」という予測に頼って身体を動かそうとします。実際の身体の状態と、脳が認識している状態にズレが生じるわけです。
ここで一つ。「背骨のズレ・歪み」という言葉を聞いたことがある方も多いかもしれません。しかし現在のカイロプラクティックの理解では、骨そのものがズレたり歪んだりしているというより、このような背骨と脳の間の「認識のズレ・情報伝達の乱れ」こそが問題の本質に近いと考えられています。


動きが制限された背骨の関節にアジャストメントを行うことで、その周囲のセンサーが適切に刺激され、脳が身体の状態をより正確に認識できるようになることが研究で示されています。
「背骨を整える」 というより、「脳に、より正確な情報を届け直す」 、そんなイメージがより近いかもしれません。
「人間の第6感にアプローチする」カイロプラクティックをそんな視点で捉えると、少し違った見え方がしてくるのではないでしょうか。
私たちが身体を動かすとき、脳はあらかじめ「こう動くだろう」という予測をもとに、筋肉への準備指令を出しています(フィードフォワード制御)。そして実際に動いた結果の感覚情報をフィードバックとして受け取り、次の動きを微調整しています。
このフィードバック→脳内処理→フィードフォワードという一連のループが、日常生活やスポーツにおけるなめらかで正確な動きを支えています。そしてそのループの起点となる感覚フィードバックの中心にあるのが、背骨からの固有受容感覚です。
背骨からのインプットがいかに正確かが、身体全体の動きの質に影響している。この視点からも、背骨の状態を良好に保つことの大切さが伝わるかと思います。