20日(月)13時、15時~ご案内可能です。当日のお問い合わせはLINE等でお願いいたします。

サーフィンと五十肩、今日から知るべき胸椎ケアの話

本日の予約状況

波に乗ることへの情熱は年齢を重ねるほどに増していく、という方もいらっしゃるのではないでしょうか。

パドリングの時に肩が引っかかる、腕を回すと違和感がある。そんな症状を「年のせいかな」と流していませんか。

実はサーファーに多い四十肩・五十肩(肩関節周囲炎)の背景には、胸椎の機能低下が深く関わっていることがあります。

肩だけをケアしても改善しない理由がここにあります。今回はその仕組みと、サーファーが知っておくべき考え方をお伝えします。

院長:近江

サーフィンをされている方の肩の不調は、胸椎との関係を見落としたまま改善しないことが多いです

目次

サーファーの肩の痛みは「肩だけの問題」ではない

肩が痛いと感じると、どうしても肩ばかりに注目してしまいます。ケアをしてもなかなか改善しない。そんな経験はないでしょうか。サーフィンというスポーツの特性上、肩の不調には背骨の中でも特に胸椎の動きが大きく関与していることがあります。

胸椎とはどこのことか

脊椎は頸椎(首)・胸椎(背中)・腰椎(腰)の3つに分かれています。胸椎はそのちょうど真ん中、首の下から、肩甲骨の間、腰の上あたりまでの12個の椎骨からなる部分です。

この胸椎は肋骨と連結しているため、他の部位に比べて動きが制限されやすく、姿勢や日常の習慣によって硬くなりやすい場所です。

胸椎と呼吸のつながり

胸椎は、実は呼吸とも密接に関係しています。胸椎と肋骨は関節でつながっており、息を吸う時に胸郭が広がり、吐く時に閉じるという動きを担っています。

胸椎の可動性が低下すると、この呼吸の動きも浅くなりやすいです。サーフィン中の激しい動作や緊張した場面での息苦しさも、胸椎の硬さと無関係ではありません。

「最近、深呼吸がしにくくなった気がする」という方は、胸椎の問題が関係している可能性があります。

胸椎・胸郭・肩甲骨の制限が肩に与える影響

胸椎だけでなく、胸郭(肋骨と胸骨で形成される胸の骨格)や肩甲骨に制限が生じると、本来それらが分担すべき動きをすべて肩関節が補う形になります。

肩甲上腕関節(上腕骨と肩甲骨が接する部分)は、身体の中でも特に可動域の広い関節です。その分、安定性は低く、不安定な状態で負荷がかかり続けると関節周囲の組織が傷みやすくなります。

「大きく動けるが不安定」という構造的な特性が、五十肩を含む肩のトラブルが起きやすい背景にあります。

サーフィンが胸椎に与える特有の負荷

サーフィンは身体にとって相反する2つの動きを繰り返すスポーツです。パドリングでは胸を張り腕を大きく回す動作が続き、テイクオフからライディングでは前傾姿勢や体幹の回旋が求められます。

この繰り返しが胸椎に特有の偏った負荷をかけることになります。

パドリングで胸椎に起きていること

パドリング中、私たちは頭を持ち上げて前方を見ながら腕を交互に漕ぎ続けます。この姿勢は腰椎・胸椎を伸展させた状態で長時間維持されます。

この姿勢が繰り返されると、胸椎は伸展方向に固まりやすくなり、屈曲や回旋の可動域が低下しやすくなります。胸椎の回旋が制限されると、腕を後ろへ引く動作の際に肩関節への代償負荷がかかります。

日常姿勢との相互作用

サーフィン以外の時間、多くの方はデスクワークやスマートフォンの姿勢で過ごしています。この姿勢は胸椎の屈曲と巻き肩を招きやすいです。

パドリングで伸展方向に使い続けた胸椎が、日常ではすぼまった姿勢になる。この繰り返しが胸椎全体の可動性をくずれさせ、肩甲骨の動きをさらに低下させます。

「パドリングは毎週しているのに肩が使えていない感じがする」という方は、胸椎の問題を疑うひとつのサインです。

五十肩の改善に胸椎のケアが欠かせない理由

五十肩へのアプローチとして一般的なのは肩関節の可動域訓練ですが、胸椎の可動性が低下したままでは肩への負荷が改善されず、再発や慢性化を招くことがあります。

胸椎・胸郭・肩甲骨・肩関節はひとつの連動する仕組みとして評価・アプローチする必要があります。

肩甲骨の動きを取り戻すことが先決

胸椎の可動性が回復すると、肩甲骨の動きが自然と改善されることが多いです。

肩甲骨が正しく動くようになると、腕を上げる動作での肩甲上腕関節への過剰な負荷が減り、五十肩の症状が和らぎやすくなります。逆に肩甲骨の動きを無視したまま肩の可動域だけを広げようとすると、症状が悪化することもあります。

ストレッチポールをぜひ活用してほしい

胸椎の伸展や回旋の動きを練習するうえで、ストレッチポールはとても有用な道具です。仰向けでポールに乗り、胸椎の伸展を促す動きは基本的なアプローチのひとつです。

「ストレッチポールは持っているけれど、部屋の隅で眠っている」という方は意外と多いのではないでしょうか。これを機にぜひ取り出して活用してほしいと思います。

ただし、やり方を誤ると効果が出にくいだけでなく、腰椎を過剰に反らせてしまうリスクもあります。

胸椎に正しくアプローチするためにも、一度専門家に正しいやり方を確認したうえで取り組むことをおすすめします

サーフィンを続けながら回復するために

「サーフィンをやめれば回復する」という発想もありますが、長年波乗りを楽しんできた方にとって、それは現実的ではないケースが多いです。身体の状態を正確に把握したうえで、サーフィンを続けながら無理のないペースで回復を目指すことが重要です。

専門家による評価の大切さ

五十肩の症状があっても、その原因が純粋な関節包の拘縮なのか、胸椎・肩甲骨の機能低下が主因なのかによって、アプローチはまったく異なります。

当院ではヒアリング・身体検査をもとに、胸椎や肩甲骨の動きも含めて総合的に評価します。状態によっては、整形外科などへの受診を先にご案内することもあります。

「肩が痛いから肩だけをケアしている」という状態から抜け出すためにも、一度きちんと評価を受けることをおすすめします。

サーフィンによる肩の不調の多くには、胸椎・胸郭・肩甲骨の機能低下が関係しています。肩だけを診るのではなく、身体全体の連動性を取り戻すことが、根本的な改善への確かな一歩だと考えています。

ひとりで悩まずに、少しでも気になることがあればいつでもお気軽にご相談ください。


院長:近江

どんなお悩みもお気軽にご相談ください

住所
東京都立川市錦町2丁目2-21 小松ビル3F
電話番号
042-840-9200
定休日
水曜・日曜
ご予約・お問い合わせ
050-3645-3688
24時間受付中

気軽にシェアしてください
目次