弾発股

弾発股（だんぱつこ）とは

弾発股は、股関節を特定の方向に動かした際に「ポキッ」「ゴリッ」「カクッ」といった音が鳴ったり、何かが引っかかるような感覚が生じたりする状態を指します。

股関節周囲の筋肉や腱、靭帯が骨の出っ張り部分を乗り越える際に弾けるように動くことで音が発生します。発生部位により外側型、前方型、関節内型の3つのタイプに分類されます。

全人口の約5～10%に見られる比較的よくある症状とされ、股関節の外側で起こるタイプでは男女差はほとんどありませんが、股関節の前方（腸腰筋）で起こるタイプは女性に多いというデータもあります。（Walker et al. 2021）

特にランニングやダンス、体操、ヨガなどの運動習慣を持つ方々の間で見られるため、当院でもよくご相談をいただく症状の一つです。

弾発股を放置すると、初期は音だけだった症状が次第に痛みを伴うようになります。筋肉や腱が骨の上を繰り返し擦れることで慢性的な炎症が起こり、滑液包炎や腱炎へと進行することもあります。

炎症が続くと腱が肥厚して余計に引っかかりやすくなり、症状が悪化する悪循環に陥ります。股関節の可動域が制限され、しゃがむ動作や足を開く動作が困難になり、日常生活動作にも支障をきたすようになります。

手術が必要になることもあり、長期のリハビリ期間と活動制限を余儀なくされるため、違和感がある段階での早めの対応が大切です。

弾発股の原因

弾発股は、足首への急激な外力や筋力・柔軟性の低下、バランス能力の低下、疲労など、さまざまな要素が複雑に絡み合って起こるものです。

そのため、痛みの感じ方や回復には個人差があり、根本的な解決を目指すには、股関節の細かい動きや全身のバランスを見極めながら整えていくことが大切になります。

弾発股の原因として以下がよく挙げられます。

実際に当院を訪れる方の中には、股関節だけに問題があるのではなく、下肢全体のバランス、体幹～骨盤帯が影響しているケースも多く見られます。

症状のある部位だけにとらわれず、全身の状態を多角的に評価することが、根本的な解決への近道です。

これまでいくつかの対策を試したものの改善が感じられなかった方も、まずは一度お気軽にご相談ください。

快適な生活のために当院でできること

なかなか良くならないな、と思っている時は他の選択肢も探すために、セカンドオピニオンをもらうという判断も必要になります。

一般的な弾発股へのアプローチと特徴

弾発股では以下のような対処法が一般的です。

弾発股の無い生活のために

好きな運動や日常生活の中で音や痛みを感じてしまうと心理的ストレスもたまり、行動自体のモチベーションに悪影響を与えます。

まずは、ご自身の股関節や身体の状態を正しく知り、「なにが原因となっているのか」「どのような順序でアプローチをするべきか」を見極めることが大切です。

実は、股関節周囲の筋肉の柔軟性と筋力バランスを整えることが大切なのはもちろんですが、どのような順序でアプローチやセルフケアを取り入れていくか見極めることがもっとも大切です。

できるだけ運動や日常生活を続けながら、その時の状態に合ったセルフケアを取り入れ、カイロプラクティックとエクササイズによる総合的なケアを始めてみませんか？

当院の特徴

当院では、アメリカの国家資格（DC）を持つカイロプラクターである院長が、初回のカウンセリングから施術まで一貫して対応いたします。

痛みのある場所だけにとらわれず、弾発股の本当の原因を見極めた上で、その場限りではない根本的なケアを、豊富な経験をもとに行っていきますので、安心してお任せください。

当院で変化を感じる方が多い理由

弾発股を根本から解決し再発を防ぐためには、股関節の構造やバランス、下肢全体の使い方など、今の身体がどのような状態にあるのかを正確に把握することが何より大切です。

そのため当院では、症状の経過や日常生活での負担のかかり方といった、わずかな変化も見逃さないよう、評価から施術まで院長が責任をもって丁寧に対応しています。

神経・筋骨格系と運動に精通したカイロプラクターが、あなたの身体にしっかりと向き合い、再び快適に動ける毎日をサポートします。

弾発股のQ＆A

弾発股は自然に治りますか？

軽度で音だけの場合は自然に改善することもありますが、多くのケースでは適切な対処が必要です。原因となっている筋肉の緊張や柔軟性の低下を放置すると、徐々に炎症や痛みを伴うようになり、自然治癒は難しくなります。

音が鳴るだけで痛みがなくても施術は必要ですか？

音だけで痛みがない段階でも、予防的な対処をおすすめします。現在は無症状でも、筋肉や腱が骨の上を繰り返し擦れることで将来的に炎症を起こし、痛みを伴うようになるリスクがあるからです。症状が軽い段階の方が、対処が簡単なことがあります。

運動を続けながら改善することは可能ですか？

症状の程度によりますが、多くの場合は運動内容を調整しながら継続可能です。弾発や痛みを誘発する特定の動作は避けつつ、負荷の低い運動から段階的に進めていきます。

弾発股と股関節の変形は関係がありますか？

関連性があるされています。臼蓋形成不全など股関節の構造的な問題がある場合、関節の不安定性を補うために周囲の筋肉が過剰に働き、弾発股を引き起こしやすくなります。早期の適切な対処により、このような進行を予防することが大切です。

若い人でも弾発股になりますか？

若い人でも十分に発症します。むしろ15歳から40歳くらいの活動的な年齢層に多く見られる症状です。ダンスや体操、バレエ、ランニングなどを行っている若年層のアスリートに特に多く、スポーツ活動による筋肉の過緊張や反復動作が主な原因となります。

効果を実感された方の声

股関節の症状に悩んでいた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、このような変化がありました。

股関節は歩行や立ち座りなど、様々な動作で使われる重要な関節で、問題があると全身のバランスがくずれ、他の関節にも負担が広がってしまいます。

だからこそ早めに対応することが、症状の改善はもちろん、再発予防にもつながります。

当院では、股関節と全身を同時にチェックしながら、身体の状態を丁寧に見極め、一人ひとりに合わせた施術で根本的な解決を目指しています。どうぞお気軽にご相談ください。

股関節の痛みと音が改善し、マラソン大会に向けて安心して練習できています

ゴールキックの痛みが改善し、思い切りプレーできます