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短距離でハムストリング付け根の痛みが治らない本当の理由

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全力で走り抜いた後、お尻の下あたりにズキッとした感覚が残ったことはありませんか?

短距離を走る選手の中に、ハムストリングの付け根に痛みを感じるという悩みを抱えたまま練習を続けている方が少なくありません。

「たぶん筋肉痛だろう」と放っておいたら、いつの間にか悪化していた、というケースはよく目にします。今回はその痛みの正体と、なぜ短距離選手に多いのかを丁寧に解説していきますね。

院長:近江

短距離走でハムストリングの付け根が痛くなる時は、筋肉の疲労だけが原因でないことがほとんどです

目次

短距離走とハムストリング付け根の痛みの関係

短距離走は、ほかのスポーツと比べてハムストリングに対するストレスが非常に大きい競技です。スタートダッシュから最大速度に達するまでの一瞬、太ももの裏側の筋群は強烈な伸張性収縮を繰り返します。

その負荷が集中しやすいのが、坐骨結節という骨盤の出っ張り部分、つまりハムストリングが骨盤に付着しているポイントです。ここに繰り返しの牽引ストレスが加わることで、付着部に微細な損傷や炎症が起きやすくなります。

これが一般的に「ハムストリング付着部炎」と呼ばれる状態です。

どんな痛みが典型的なサイン?

この部位の痛みにはいくつかの特徴があります。走り出した瞬間や加速局面で鋭い痛みが出ること。長時間椅子に座った後、立ち上がる時に「ズキッ」とした感覚があること。そして前屈をすると張りや痛みが強くなること。この3つが典型的なサインです。

「なんとなく重だるいだけ」という軽い段階から、「走るのがつらい」という明確な痛みまで、程度には幅があります。ただ、軽い段階でも放置すると慢性化しやすいのがこの部位の厄介なところです。

筋肉痛との見分け方

「ただの筋肉痛では?」と思う方も多いです。筋肉痛は運動後24〜48時間でピークを迎え、その後自然に軽減していくのが特徴です。一方、付着部の炎症は安静にしても数日たっても改善せず、また走ると同じ場所が痛むというパターンが続きます。

指で押してみて、坐骨の骨にあたる場所(お尻と太ももの境目あたりの深い部分)にはっきりとした圧痛がある場合は、単純な筋肉痛ではない可能性が高いです。

なぜ短距離選手はこの場所を痛めやすいのか

短距離走における動作の特性を考えると、ハムストリング付着部への負担がいかに大きいかがよく分かります。

スプリント動作では、股関節を大きく屈曲させながら同時に膝を伸展させる局面があり、この時ハムストリングは「引き伸ばされながら力を発揮する」という状況に置かれます。筋肉にとって最も損傷リスクが高いのがこの伸張性収縮のフェーズです。

また、スタートブロックからの爆発的な加速動作では骨盤が前傾しやすく、付着部への牽引力がさらに高まります。骨盤の動きのコントロールが不十分な選手ほど、この痛みを繰り返しやすい傾向があります。

付着部炎を引き起こしやすいコンディションとは

練習量の急増、十分なウォームアップなしでの全力疾走、体幹や殿筋のバランスといった要因が重なると、ハムストリング単体にかかる負荷が増大します。

睡眠不足や栄養不足といったコンディション面も、組織の回復力を落とす意味で見逃せません。練習の量や強度に変化があったタイミングで痛みが出た場合は、付着部炎を強く疑ってみてください。

正しいケアの流れを知っておこう

付着部炎と疑われる痛みが出た時に、多くの方がやりがちなのが「とにかくストレッチで伸ばす」という対応です。

特に長座姿勢でハムストリングを伸ばすことをよくされる方がいますが、あの姿勢は腰への負担が大きく、また付着部に炎症がある時期に強く引っ張ることでかえって損傷が広がる場合があります。

ストレッチをするなら、仰向けで股関節を一定角度に保ちながら行う方法のほうが、腰への負担が少なく付着部にも過度な牽引がかかりにくいのでおすすめです。

急性期(痛みが出てから48〜72時間)

受傷直後や痛みが強い時期は、RICE処置が基本です。Rest(安静)、Ice(冷却)、Compression(圧迫)、Elevation(挙上)の4つを組み合わせて、局所の炎症反応を抑えることを優先します。この時期に無理をして走り続けると、回復期間が大幅に延びることがあります。

回復期(痛みが落ち着いてきた後)

炎症が落ち着いてきたら、ゆっくりとした関節可動域の回復と、殿筋・体幹の機能改善を同時に進めていくフェーズに入ります。

ここで大切なのは、ハムストリングだけを単独でほぐしたり鍛えたりするのではなく、骨盤まわり全体の協調性を高める視点でリハビリを組み立てることです。

ハムストリングだけを緩め続けていても根本的な解決にはなりにくく、パフォーマンスを上げた時にまた再発するというパターンになりやすいためです。

カイロプラクティックの視点で何を評価するか

スポットカイロプラクティックでは、痛みの部位だけを見るのではなく、なぜその部位にストレスが集中したのかという根本原因を探るところから施術を始めます。

ハムストリング付着部炎の場合、特に重要なのが仙結節靭帯と仙骨の動きの評価です。

仙結節靭帯はハムストリングの付着部のすぐ近くを走行しており、仙骨の動きの制限がこの靭帯を介して付着部のテンションを高めることがあります。ハムストリングだけをみていても改善が進まない場合、仙骨や骨盤の動きに問題が隠れていることは少なくありません。

足部の状態も必ずチェックします

見落とされがちですが、足部の状態も非常に重要です。足部はショック吸収機構としての役割を担っており、ここに何らかの問題があると、地面から伝わる衝撃が膝やハムストリング、股関節へ余分な形で波及します。

短距離選手の場合、スタート時やスパイクでの接地時に足部のアライメントがくずれていると、その影響がハムストリングの付着部まで届くことも十分に考えられます。

骨盤・仙骨・足部、これらをひとつながりの連鎖として捉えながら評価・施術することが、再発しない身体づくりにつながります。ハムストリングに負担がかかりすぎない身体の使い方を整えてあげることこそが、スポーツカイロプラクティックの本質的なアプローチです。

「これくらい大したことない」と思い込んでいた痛みが、きちんとケアが必要な状態だったというケースは珍しくありません。少しでも気になることがあれば、いつでも気軽にご相談ください。


院長:近江

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