
院長:近江お気軽にご相談ください!

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顎関節の痛みや開口制限、頭痛・首こり・肩こりが長期にわたって続いていた40代・女性のケースレポートをご紹介します。


日常生活での開口動作に支障が生じており、全身のケアを通じた状態の改善とセルフケアの習得を目標に来院されました。
右側を中心とした顎関節の痛みと開口制限、くいしばりの傾向があり、朝起きたときに顎まわりのこわばりが強く、ひどいときは頭痛を伴う状態で来院されました。
食事や歯みがきなど、日常的に口を開ける動作全般に支障が生じていました。
首こり・肩こり・頭痛も慢性的に続いており、仕事はデスクワーク中心で、子育てによる身体的・精神的な負荷も重なっている状況でした。
10代の頃から顎関節に問題があり、マウスピースなどを使用しながら長年経過を見てきた経緯がありました。症状が長期にわたって続いており、別のアプローチを求めて来院。
首こりや肩こり・頭痛と顎関節の問題が関連している可能性があることを自身で調べた上で、全身の関節や筋肉を総合的に評価してもらえる場所としてカイロプラクティックを選んで来院されました。
日常生活での開口動作の状態改善と、自身で継続できるセルフケアの習得を目標として設定しました。
初回評価の結果と考察は以下の通りです。
10代からの顎関節の既往があるため、元々の咬み合わせや動作のクセが長年にわたって積み重なっている状態と考えられます。
そこに、頭部前方位や両肩の内旋を伴う姿勢の変化、慢性的な睡眠の質の低下によるストレスと疲労が加わることで、顎関節周囲への負荷がさらに増している可能性が推察されます。
頸椎・胸椎の機能不全は、胸郭・肩甲帯の動きを通じて頸部や上肢全体の筋バランスに影響を与えます。特に頭部前方位の姿勢では、顎関節にかかる力学的な負荷が増えやすくなることが知られており、C3へのアプローチを通じた頸部機能の回復が、顎関節周囲の筋バランスに関与する経路の一つとして考えられました。
首こり・肩こり・頭痛・肩の痛みにも、この姿勢由来の連鎖が関与していると考えられるため、顎関節のケアと姿勢ケアを併用して進めることが重要と判断しました。
なお、歯科・口腔外科での診断や処置と、全身の機能を評価するカイロプラクティックのアプローチはそれぞれ異なる役割を持っており、このケースでも既存の歯科的管理と並行しながらケアを進めました。
全身の関節・筋機能バランスの調整を基本としながら、顎関節周囲の筋バランスの評価と調整、そして段階的なセルフケアプログラムの習得を並行して進める方針としました。
顎だけという局所のアプローチにとどまらず、姿勢・頸椎・胸椎・肩甲帯を含めた全身のつながりを意識したケアプランを組み立てました。
10代からの長期にわたる経緯があることから、変化には一定の時間がかかること、焦らず継続することが大切であることを初回にお伝えし、理解と同意を確認した上でケアをスタートしました。
初回は、開口動作を指標に施術前後の反応を確認しながら、全身の必要な部位にアジャストメントを実施しました。特に、頸椎3番(C3)の可動性と顎二腹筋・顎関節の関係性に顕著な反応が観察されました。
初回の反応をもとに今後の方向性を確認し、胸椎の伸展エクササイズ(姿勢ケア目的) をホームケアとして導入しました。
2回目の来院時にケアプランを提示し、全身を対象とした本格的なセッションを開始。頸部の状態に変化が見られた一方、顎関節については引き続き評価を継続。背骨・骨盤へのアジャストメントに加え、顎・肩周囲・肋骨を含む上半身の関節へのアプローチと、顎関節周囲の筋バランスの再評価を行い、リリーステクニックも実施しました。
その後数週間は、開口時の音の変化や症状の出方の変動など、さまざまな経過をたどりながら、4週目の時点で開口動作のパターンに変化が観察され、右への偏位が軽減してきたことを確認しました。
第10週まで、再評価と施術を繰り返しながらセルフケアの精度を高めていきました。首の安定性のためのトレーニングを含む姿勢ケアのプログラムと、顎関節周囲の筋バランス調整のためのエクササイズを並行して継続し、左右差のあった顎関節周囲の筋バランスにも徐々に変化が見られるようになりました。


10週目以降は2週に1回のペースに移行し、アジャストメントと姿勢ケア・顎関節のケア・肩関節のケアを総合的に継続しました。
3ヶ月時点での再評価では、全体的な状態に変化の傾向が見られました。首こり・肩こり・頭痛については出現頻度に変化が観察されたものの、体調によって症状が出ることがあるため、筋力による安定性獲得を目指し、セルフケアの強度を段階的に引き上げる方針に切り替えました。セルフケアの習慣が定着してきたことも確認できた時期でした。
6ヶ月の時点では、開口動作のスムーズさと日常生活での開口時の状態に大きな変化が観察されました。姿勢のさらなる安定化を目標に、引き続きカイロプラクティックをベースとした総合的なケアを継続していくことを確認しました。
各セッションでは毎回全身の状態を再評価し、その時点での優先課題に対応しながらケアの精度を高めていきました。
※効果には個人差があり、結果を保証するものではありません
今回のケースでは、来院時のケアと並行して、以下のようなセルフケアを段階的に取り入れていただきました。いずれも、その方の状態に合わせて内容・負荷・タイミングを調整しながら導入したものです。
セルフケアの内容は、症状の種類や進行度、生活環境によって大きく異なります。ここで紹介した内容はこのケースの一例であり、同様の症状があるすべての方に当てはまるものではありません。
顎関節の問題は、経緯が長いほど変化が出るまでに時間がかかる傾向があります。このケースでは、以下のような時間軸で経過を確認しました。
| 期間 | このケースで観察された経過 |
|---|---|
| 1〜3週 | 症状の変動・頸部の状態に変化 |
| 4週目 | 開口動作のパターンに変化・右への偏位が軽減 |
| 〜10週 | 顎関節周囲の筋バランスの左右差が徐々に変化 |
| 3ヶ月 | 全体的な状態に変化の傾向・頻度の変化 |
| 6ヶ月 | 開口動作・日常生活への影響に大きな変化 |
これはあくまでこのケースの記録であり、変化の出方や時期には個人差があります。特に長年の経緯がある場合は、焦らず継続的にケアに取り組むことが重要です。
今回のケースは、局所の症状と全身の姿勢・機能バランスの関連をしっかり評価することの重要性を改めて示す症例でした。
10代からの長い経緯がある顎関節の問題は、顎だけにアプローチしても変化が出にくく、姿勢・頸椎・胸椎・肩甲帯といった全身の機能を整えながら関わっていく必要があります。
顎関節のケアはシンプルにいくことがほぼなく、初回の評価とその後の数回のケアで状態や反応をしっかり見極めながら、ケアの方向性を調整していくことが特に大切なケースでした。
また、30年以上にわたる身体のクセや負荷に対してアプローチしていくためには、来院の頻度と日々のセルフケアの継続が欠かせません。
今回、ケアの頻度やセルフケアをしっかり守って取り組んでいただけたことが、6ヶ月での変化につながった大きな要因だったと考えています。
くいしばりや食生活も顎関節にダイレクトに影響するため、引き続き全身を総合的に見ながら、より安定したコンディションを長期的にサポートしていきます。


食事やはみがきでの悩みが減ったことは生活の質を考えた時にとても大きな変化といえますね!
顎関節症について解説しているこちらのページもお読みください。






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根本解決を目指す当院では、原因特定のために初回の多くの時間を検査・評価に費やしています。
2回目以降は6,600円(税込)~
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