
院長:近江お気軽にご相談ください!

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ゴルフを楽しんでいる方の中に、ラウンド後に肩がズキズキと痛む、スイングのたびに違和感を覚えるという経験をされた方はいませんか。


一度そうなってしまうと、ラウンドどころか素振りすら億劫になってしまいます。今回は、ゴルフで起こりやすい肩の痛みを予防するための考え方と具体的なケアについてお伝えします。
特に中高年のゴルファーの方に多い腱板損傷は、ある日突然悪化するのではなく、小さな負担の積み重ねによって引き起こされることがほとんどです。早い段階で正しい知識を持っておくことが、長くゴルフを楽しむための第一歩になります。


予防の段階で身体と向き合うことが、ゴルフを長く楽しむ一番の近道です
ゴルフのスイングは、一見するとシンプルな動きに見えますが、肩関節にとってはかなりの負荷がかかる動作です。特に腕を肩の高さより上に挙げる動作は、それだけで肩に負担がかかります。
その動作を1ラウンドで何十回も繰り返すのですから、何も対策をしなければいつかは肩を傷めてしまう、と考えておいた方が良いでしょう。
ゴルフスイングでは、肩関節を大きく外旋・内旋させながら腕を高速で振り抜く動作が求められます。この時、肩関節を安定させる役割を持つローテーターカフ(棘上筋・棘下筋・小円筋・肩甲下筋の4つの筋肉)が常に働いています。
1ラウンドで50回以上のスイングを繰り返すことを考えると、これらの筋肉が受け続ける負担がいかに大きいかがわかります。
40代・50代になると、腱の血流量が低下し、組織の修復能力が若い時より落ちてきます。若い時と同じ感覚でゴルフをしていても、身体の回復力は確実に変化しています。痛みが出ていないからといって、身体に問題がないとは言い切れません。
予防のために大切なことは、やみくもにストレッチや筋トレをすることではありません。肩関節の構造と動きを理解したうえで、自分の身体の状態に合ったアプローチをすることが必要です。まずは肩の痛みが生まれるメカニズムをしっかり把握しておきましょう。
肩を動かす時に、腱板(ローテーターカフ)が肩峰という骨の突起と接触・摩擦を起こすことを「インピンジメント」と呼びます。
本来であれば十分なスペースが確保されているはずですが、筋力のアンバランスや姿勢のくずれによってこのスペースが狭くなると、腱板が挟み込まれやすくなります。このインピンジメントが繰り返されることで、腱板損傷へと発展していくのが典型的なパターンです。
長時間のデスクワークで前かがみの姿勢が習慣になっていると、胸の筋肉(小胸筋・大胸筋)が縮まり、肩が前方に出た「巻き肩」の状態になりやすくなります。
この状態でゴルフをすると、肩峰下のスペースがさらに狭くなり、インピンジメントが起こりやすい状態でスイングを繰り返すことになってしまいます。ゴルフをする前に姿勢のセルフチェックをする習慣は、思っている以上に大切です。
肩の痛みを予防するためのアプローチは、ウォームアップ・筋力強化・日常の姿勢管理の3つが柱になります。これらをバランスよく取り入れることで、肩への負担を長期的に減らしていくことができます。
多くのアマチュアゴルファーが、ウォームアップを十分に行わないままラウンドをスタートしてしまいます。冷えた筋肉と関節に急激な負荷をかけることは、腱板へのダメージを蓄積させる大きな原因のひとつです。
ラウンド前には少なくとも10分以上かけて、肩甲骨を動かすモビリティドリルと軽いローテーターカフのアクティベーション(活性化)を行いましょう。
肩のインナーマッスルトレーニングはとても大切です。ただし、すべての筋肉を均一に鍛えようとすることがベストかというと、そうとも言い切れません。大切なのは、上手く使えていない筋肉と使いすぎている筋肉を見極めることです。
その人の状態に合ったトレーニングができてはじめて、予防としての効果が出てきます。自己流で何となく行うのではなく、専門家に自分の身体の状態を評価してもらったうえで取り組むことをおすすめします。
腱板損傷は、症状が出た時点ですでにある程度の損傷が進行していることが多い怪我です。痛みがないからといって安心するのではなく、定期的な身体のチェックを習慣にすることが長期的な予防につながります。
実は、痛みがなくても腱板に損傷がある「無症候性断裂」は珍しくありません。50代では約2〜3割、60代以上ではさらに高い割合で存在するとされています。
このような方が急激な動作や過負荷のトレーニングを行うと、一気に症状が出てしまうことがあります。身体の変化は自覚症状だけでは判断できない、ということを知っておいてほしいです。
ゴルフを生涯続けていきたいのであれば、定期的に専門家にチェックを受けることは必須だと思っています。「少し肩が重い気がする」「ラウンドの後だけ違和感がある」という段階で身体の状態を評価してもらうことは、大きな怪我を防ぐための大切な投資になります。
動きの評価・筋力チェック・姿勢分析などを組み合わせることで、表面的な痛みの有無だけではわからない問題を早期に発見することが可能です。
スポーツカイロプラクティックでは、痛みのある部位だけを見るのではなく、肩関節・肩甲骨・胸椎・頸椎・体幹といった全体のつながりから問題を評価します。ゴルフにおける肩の痛みの予防においても、この全体的な評価がとても重要です。
ゴルフスイングにおける肩への負担を軽減するためには、実は意外と多くの要素を考慮する必要があります。
たとえば、胸椎の回旋モビリティが確保されているか、体幹の回旋に対する安定性が十分かどうか、あるいは右肩と左股関節の協調した動きが機能しているかどうかといったことが挙げられます。
これらのどこかに問題があると、その分の動きを肩関節が補おうとするため、特定の部位への負荷が集中してしまいます。
腕を挙げる動作において、肩甲骨と上腕骨が協調して動く「肩甲上腕リズム」というものがあります。このリズムがくずれると、腱板に余分な負荷がかかります。
スポーツカイロプラクティックでは、このリズムの評価と改善を施術の一環として行い、パフォーマンスと怪我の予防を同時にサポートしています。
生涯スポーツとして多くの方に親しまれているゴルフを長く楽しむために、身体のケアは最低限していきましょう。痛みが出てからでも、もちろん対応できます。でも、できれば「予防」の段階で一緒に身体と向き合ってほしいと思っています。

