
院長:近江お気軽にご相談ください!

院長:近江お気軽にご相談ください!
昔はプロアスリートの間で使われていたケアツールが、一般家庭に浸透してセルフケアの主流になることがあります。フォームローラーなどが良い例ですが、マッサージガンもまさにその一つです。
私はスポーツカイロプラクターとして、またプロ向けデバイスの公式インストラクターを務めた経験から、アスリートから市民ランナーまで多くの方のケアをサポートしてきました。
実はマッサージガンは、間違った使い方というより、もったいない使い方をしている方が多い印象を受けます。運動の前・中・後で使い方を変えることで、さらに有効に身体のケアができるツールになります。
この記事では、スポーツシーンにおける効果的な使い分けについてお伝えします。
マッサージガンは、高速の振動と圧迫(パーカッション)によって血流を促し、筋肉や筋膜の滑走性を良くする働きがあるとされています。しかし、運動の前後で身体に求める状態は異なります。
運動前はこれから使う筋肉を目覚めさせて動きやすくする準備が必要です。一方で運動後は、興奮した筋肉を落ち着かせて疲労の回復を促すことが目的になります。
セルフケアは「毎日の歯磨き」と同じです。朝と夜で歯磨きの目的が少し違うように、マッサージガンもタイミングに合わせて刺激をコントロールすることがとても大切です。
スポーツの場面では、目的に合わせて以下の3つのタイミングと時間を意識してみてください。対象となるのは「これから使う筋肉」「疲労が残っている筋肉」「トレーニング中により意識したい筋肉」です。
筋肉を活性化させるため、1箇所あたり30秒程度の短い時間で当てます。少し早めの振動数に設定し、筋肉の端から端に向かってサッと滑らせることで、神経と筋肉の伝達がスムーズになるサポートをします。


セット間などで筋肉が固まるのを防ぐ、あるいは次に動かす筋肉を意識させる目的で使用する時は、1箇所あたり10秒程度の短い使用が推奨されています。リラックスしすぎないよう、意図と目的をもって当てるのがコツです。
運動後は疲労を抜くために使用します。ただし「痛いのが気持ちいい」と強く押し当て続けるのはもったいない使い方です。1箇所につき長くても1分程度にとどめてください。
もし1分で変化を感じない時は、時間を延ばすのではなく、振動数を変えたり、アタッチメントを変えたりして刺激を工夫します。


スポーツをしているお子さんのケアとして「子どもに使ってもいいですか?」とよく質問を受けます。使用自体は可能ですが、大前提として「しっかりとコミュニケーションが取れる年齢」であることが必須です。
マッサージガンの刺激が「痛い」「強すぎる」と感じた時に、自分の言葉で適切に伝えられる年齢以上での使用を推奨します。成長期の子どもの身体はデリケートなため、大人よりもさらに優しく、柔らかいアタッチメントで短時間ケアすることを心がけてください。
服の上から、または厚めのタオルなどをかけてから使うなどの工夫もすることができます
マッサージガンを使った正しいセルフケアは、ケガの予防やパフォーマンス維持にも影響があるとされています。しかし、筋肉のケアだけでは解決できない問題もあります。
例えば、「いつも同じ側の足ばかり疲れる」「特定の動作で関節に違和感がある」といったケースです。これらは筋肉の硬さだけでなく、関節の動きや全身の連動性(バイオメカニクス)に根本的な原因が隠れていることが多いです。
そのような時は、局所的なケアにとどまらず、一度専門家による身体全体の「評価」を受けてみてください。当院では、スポーツ動作の分析や全身の評価に基づき、専門的なパーカッションデバイスを用いたアプローチを提供しています。
スポーツにおけるマッサージガンは、運動前は30秒、トレーニング中は10秒、運動後は長くて1分という使い分けがポイントです。時間ではなく、アタッチメントや振動数で刺激を調整する工夫を取り入れてみてください。
ご自身のケアだけではパフォーマンスの伸び悩みや違和感が続く時は、いつでも当院へご相談ください。適切なセルフケアと専門家の評価を組み合わせて、最高のパフォーマンスを発揮できる身体を作っていきましょう。
こちらのページの情報は特に、Therabody社のセラガンというマッサージガン(パーカッシブセラピー)に関するものを参考にしています。

