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姿勢とテニス肘の関係とは?胸骨・鎖骨など身体の前面も解説

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こんにちは、カイロプラクターの近江です。肘が痛いのに、「姿勢が関係しているかも」と言われて、首をかしげたことはありませんか?

実は、テニス肘のような肘の痛みには、首や背中、胸郭、肩甲帯、さらに胸骨や鎖骨といった部分の状態が関わることがあります。離れた場所なのに、不思議ですよね。

肘と姿勢のつながりを、できるだけ分かりやすくお伝えします。

院長:近江

肘は、連鎖の最後に痛みが出る場所です

目次

なぜ、姿勢が肘に関わるのか

腕は肘や手首だけで動くわけではなく、首から背中、肋骨のかご、肩までが連なって働いています。物を持つ時、力は背骨から肩甲帯、肩、肘、手首へと伝わり、どこかが動きにくいと、その分を末端の肘と前腕が補います。

身体は、連鎖して動いている

これを運動連鎖と呼びます。肘そのものに問題がなくても、首や背中、肩甲帯の動きが悪いと、肘の外側の腱の付け根に負担が集まりやすくなります。

痛む場所と、負担が生まれた場所が違うことがあるのは、このためです。

研究でも、関連が報告されています

若いスポーツ選手を対象にした研究では、背中の丸まり具合と、肘の外側の痛みに関連がみられたと報告されています。また、肩甲骨まわりの動きを整える方法で、痛みや機能が改善した報告もあります。

さらに、首の状態が、肘をどのくらい曲げているかを感じ取る感覚に影響する可能性を示した研究があります。つまり、首の状態が、肘の曲げ伸ばしの質とも関わるという見方です。肘の外側の痛みがある方で、首の感覚が低下していたという報告もあります。

ただし、姿勢だけが原因と決まるわけではありません。関わる要素の一つとして、考えていただければと思います。

関わる部位と、くずれた時の影響

首、背中、胸郭、胸骨・鎖骨、肩甲帯は、どれも腕の動きの土台です。それぞれが担う役割と、動きが悪くなった時に肘へ及ぼす影響を、下の表にまとめました。ご自身の姿勢と照らし合わせて、気になる部位がないか見てみてください。

部位主な役割くずれた時の影響
頚椎(首)頭を支え、腕へ向かう神経の通り道頭が前に出て、肩まわりが緊張しやすい
胸椎(背中)肩甲骨の土台、身体をひねる軸丸まると、肩甲骨の動きが制限されやすい
胸郭(肋骨のかご)肩甲骨が滑る土台、呼吸の動き硬くなると、肩甲骨が動きにくい
胸骨・鎖骨身体の前面で、腕と胴体をつなぐ動きが悪いと、肩の動きが小さくなる
肩甲帯(肩甲骨と鎖骨)腕全体の付け根として動く不安定だと、肘や前腕で補いやすい

首が前に出て、背中が丸まる流れ

パソコンやスマホを使う時間が長いと、頭が前に出て、背中が丸まりやすくなります。すると、胸郭が硬くなり、その上を滑る肩甲骨も動きにくくなります。

肩甲骨が前に引っぱられた状態では、腕が内側に回りやすくなります。その結果、前腕の筋肉が常に頑張る状態になり、肘の外側の腱の付け根に負担が集まります。

見落としやすい、身体の前面

背中の硬さは気づきやすい一方で、胸骨や鎖骨、その周りの筋肉といった身体の前面は、アプローチとして見落としやすいところです。

胸骨と鎖骨は、腕と胴体をつなぐ唯一の骨の連結部で、肩甲帯の動きの入り口になります。ここの動きや前面の筋肉の硬さが、肩の動きを小さくしている方は少なくありません。

胸の前の筋肉が硬くなると、肩が前に引っぱられ、肩甲骨の動きが制限されます。背中のケアだけで変化が出にくい方は、前面も一緒に評価することがポイントです。

呼吸が浅く、胸が広がりにくい方は、前面が固まっているサインのことがあります。

自分でできる、姿勢のチェックと工夫

姿勢のくずれは、自分では気づきにくい場合が多いです。次の項目で今の状態を確認し、当てはまるものがあれば、デスクワークや家事の合間に、小さなリセットを取り入れてみてください。完璧な姿勢を保つ必要はなく、同じ姿勢が続かないことが大切です。

こんな項目に心当たりはありませんか

  • 鏡で横から見ると、頭が肩より前に出ている
  • 深呼吸をしても、胸があまり広がらない
  • 腕を耳の横まで上げにくい
  • デスクワークで、肩が前に丸まりがち

当てはまる項目が多いほど、首や背中、肩甲帯の動きが肘に関わっている可能性があります。

合間の小さなリセットを

作業の区切りで、背中を伸ばして胸を開き、ゆっくり深呼吸をします。肩甲帯から腕を一つのユニットとして意識するくせをつけると、肘だけに力が集中しにくくなります。

パソコンの画面を目線に近づける、肘掛けで腕を支える、といった環境の工夫も役立ちます。

姿勢の見直しで気をつけたい点

姿勢が関わっていると聞くと、「姿勢を直せば良くなる」と考えがちですが、実際はそう単純ではありません。胸を張りすぎれば、背中や腰に力が入りすぎますし、首から腕にかけての症状には、先に確認すべきことがあります。

無理に胸を張りすぎない

姿勢を良くしようと、胸を強く張り続けるのは逆効果です。力みのない、楽な姿勢を目指しましょう。

まずは整形外科の受診をすすめる場合も

首から腕にかけてしびれがある、腕に力が入りにくい、ぶつけたり転んだりした後に痛くなった場合は、先に整形外科を受診してください。首の神経や骨に問題がないかを、先に確認しておくことが大切です。

全体のつながりから評価するカイロプラクティック

肘の痛みは、肘だけを見ていても原因にたどり着けないことがあります。痛い場所と、負担が生まれた場所を分けて考える視点が、再発を繰り返さないためにも大切です。当院での評価の考え方を、短くお伝えします。ご参考にしてください。

首から肘まで、一連で評価する

カイロプラクティックでは、背骨や骨盤、そして四肢など関節の状態を評価します。筋肉は関節の動きの影響を受けるため、動きの土台となる部分をしっかり整えることが特徴です。

肘への負担がなぜ起こったのかを、首、背中、胸郭、肩甲帯、そして身体の前面まで含めて評価します。そのうえで、施術と運動を組み合わせて、動きを整えていきます。

肘の痛みの答えは、肘の中ではなく、少し離れた場所にあることも珍しくありません。一度痛みが出ると数週間から数か月単位で長引きやすく、年齢による変性や慢性的な負荷も重なります。


院長:近江

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