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膝の内側の痛みはどこから?変形性膝関節症の方が知るべき伏在神経の影響

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今回は、膝の内側が痛くてお悩みの方に、ぜひ知っておいていただきたい話をします。「レントゲンでは異常なしと言われたのに、膝の内側が痛い」——そんな経験はありませんか。

実は、変形性膝関節症と診断されている方の中にも、膝の内側の痛みの一因として「伏在神経(ふくざいしんけい)」への影響が見逃されているケースが少なくありません。

聞き慣れない名前だと思いますが、この神経のことを知るだけで、今まで説明のつかなかった膝の痛みの理由がすっと腑に落ちることがあります。今回はできるだけわかりやすくお伝えします。

院長:近江

検査で異常なしと言われても膝の内側が痛い方に、ぜひ伏在神経という視点を知っていただきたいです

目次

伏在神経とは何か、まずは基本から

伏在神経という名前を聞いたことがある方は、おそらくほとんどいないと思います。しかし、膝の内側の痛みを考えるうえで、この神経は非常に重要な存在です。ここではできるだけ難しい言葉を使わずに説明します。

伏在神経は、腰から出てくる神経のひとつです。太ももの内側を通り、膝の内側を経て、すねの内側から足首の内側にかけての皮膚の感覚を担っています。骨や筋肉を動かす働きはなく、純粋に「感じる」ためだけの神経です。

この神経が何らかの理由で刺激を受けたり、圧迫されたりすると、支配している部位に痛みやしびれが現れます。一見、膝と直接関係がないように思えるかもしれませんが、この神経の走り方を知ると、膝の内側の痛みとの深い関係が見えてきます。

神経が圧迫される「通り道」の問題

伏在神経は太ももの内側を走る時、「内転筋管(ないてんきんかん)」と呼ばれる筋肉に囲まれたトンネルのような場所を通り抜けます。このトンネルの周囲にある筋肉が硬くなったり、ファッシア(筋肉を包む薄い膜)が癒着したりすると、神経が圧迫されてしまいます。

この圧迫のことを「絞扼(こうやく)」といいます。内転筋管での伏在神経の絞扼が膝内側の痛みやしびれの原因になることが知られています。「圧迫」というよりも「神経が窮屈な場所でこすれている」とイメージすると伝わりやすいかもしれません。

膝の内側にも、絞扼が起きやすい場所がある

伏在神経はトンネルを抜けた後、膝の内側でいくつかの枝に分かれます。この枝が筋肉のあいだをすり抜ける時にも、同じように圧迫や摩擦が起きやすい構造になっています。

つまり伏在神経には、太ももの内側と膝の内側という2か所に、圧迫を受けやすい場所があるということです。これが「原因がよくわからない膝の内側の痛み」に深く関わっているケースがあります。

どんな症状が出るのか、特徴を知っておこう

伏在神経への影響がある時の膝の痛みには、いくつかの特徴があります。ご自身の症状と照らし合わせながら読んでみてください。もし当てはまるものがあれば、神経の視点からも評価してみる価値があります。

まず多いのは、膝の内側からすねの内側にかけての痛みやしびれです。ズキっとした鋭い痛みの時もあれば、じんわりとした鈍い違和感として感じることもあります。階段を降りる時や、椅子から立ち上がる時に痛みが強くなるパターンも多く見られます。

また、長い時間座っていると太ももの内側が重くなったり、違和感を覚えたりすることがあります。触れると痛みが走ったり、特定の姿勢で急に痛みが出たりすることも、神経が関わっているサインのひとつです。

変形性膝関節症と伏在神経、両方が関係していることも

変形性膝関節症がある方でも、痛みの強さは人によって大きく異なります。軟骨の摩耗が進んでいても比較的痛みが少ない方がいる一方で、変形は軽くても非常に強い痛みが出る方もいます。

この差を生む要因のひとつが、伏在神経への影響です。関節の変形による炎症や、周囲の組織の変化が伏在神経を刺激することで、痛みが増幅されているケースがあります。

軟骨だけを診ていては見えてこないこの神経の問題が、改善しない膝の痛みの背景に隠れていることがあります。「なぜこんなに痛いのかわからない」という方は、ぜひこの視点も持っておいてください。

当院ではどのようにアプローチするのか

伏在神経の絞扼には、周囲の筋肉の硬さやファッシアの癒着、骨盤・股関節のアライメント(並び方)のくずれが深く関わっています。当院では膝だけを診るのではなく、その周辺の組織全体を評価したうえで、適切なアプローチを行います。

IASTMによるファッシアへのアプローチ

IASTMとは、専用のステンレス製器具を使って皮膚の表面からファッシアや組織に働きかける手技です。内転筋管周囲や膝の内側のファッシアに癒着や硬さがある時、この手技によってファッシアを整え、神経の通り道をスムーズにすることを目指します。

力任せに押したりこすったりするものではなく、組織の状態に合わせて丁寧に行うアプローチです。

テーピングによるサポート

テーピングは、神経や周囲の組織への刺激を軽減し、日常の動作中の痛みを和らげるサポートとして活用します。階段の上り降りや椅子からの立ち上がりで痛みが出やすい方に対して、動作を補助するようにテーピングを施すことで、ケア期間中の生活の質を高めることができます。

施術と組み合わせて使うことで、より安定した改善を目指します。

骨盤・股関節のアライメント調整

骨盤や股関節のアライメントがくずれると、太ももの内側への負荷の偏りが生じ、内転筋管周囲の筋肉が慢性的に緊張しやすくなります。

当院では膝だけでなく、骨盤・股関節・脊椎も含めた全身の評価を行い、アジャストメントによって神経への影響を根もとから整えることを目指しています。

膝の内側の痛みが続くなら、神経の視点も大切です

膝の痛みというと、軟骨・半月板・靭帯といった「関節の中の構造」ばかりに意識が向きがちです。しかし今回お伝えしたように、伏在神経への影響が見逃されたまま、改善しない痛みを抱え続けている方は決して少なくありません。

「検査では異常なし」「湿布を貼っても変わらない」「膝の内側だけがずっと痛い」——そんなお悩みがある方には、神経の視点からも評価してみることをおすすめします。

ひとりで悩まず、どうぞお気軽にご相談ください。


院長:近江

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