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足底腱膜炎ランナー必見、下位交差症候群との関係

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こんにちは、スポーツカイロプラクターの近江です。走り込みを重ねているランナーの方から、足の裏の痛みが治らないというご相談をよくいただきます。特に足底腱膜炎に悩む方は多く、しっかりケアをしているのに改善しないという声も少なくありません。

実はその背景に、骨盤まわりの筋肉バランスがくずれる状態である下位交差症候群が関わっているケースがあります。走る動作を頭から足まで通して見ていくと、骨盤の状態が足元にまで影響を及ぼしていることが少なくないのです。

今回はランナーに多い足底腱膜炎と、下位交差症候群の関係についてお伝えしていきます。

院長:近江

足の痛みは骨盤から見直すことも大切です

目次

足底腱膜炎とはどのような状態か

足底腱膜炎は、足の裏にあるアーチ構造を支える腱膜に炎症や微細な損傷が起こる状態です。ランナーの間ではよく知られた症状ですが、その原因を足元だけに探してしまう方が多くいらっしゃいます。

朝起きて最初の一歩で足の裏に痛みが出る、走り始めに痛みを感じるといった特徴があります。多くの方はインソールやストレッチなど、足元へのケアから対策を始めます。もちろんそれ自体は大切なアプローチです。

ですが足底腱膜への負担は、足首から膝、股関節、そして骨盤へとつながる連動の中で生まれていることも多いです。

下位交差症候群がランニングフォームに与える影響

下位交差症候群は、骨盤まわりの筋肉に緊張しやすい部分と機能しにくい部分が生まれ、骨盤が前傾したまま定着してしまう状態です。この状態がランニングフォームにどう関わってくるのかを見ていきます。

骨盤の前傾が着地に与える影響

骨盤が前傾したまま走ると、股関節を後ろに伸ばす動きが制限されます。すると歩幅が狭くなり、着地の時に足を身体の前方で強く突くようなフォームになりやすくなります。着地の衝撃が足裏の狭い範囲に集中しやすくなるため、足底腱膜への負担が増える一因になります。

お尻の筋肉が使えないことの影響

下位交差症候群では、お尻の筋肉がうまく働かない状態が起こりやすくなります。お尻の筋肉は推進力だけでなく、着地の際に身体の動きを減速させるブレーキのような役割も担っています。この働きが十分に機能しないと、足に負担をかけ続けながら走ることになってしまいます。

本来お尻の筋肉が担うはずの推進力や減速の役割を、ふくらはぎや足底の筋肉が代わりに引き受けることになり、この代償が続くと足元の組織にかかる負担が積み重なっていきます。

足底腱膜炎と腰痛が同時に出やすい理由

足の痛みと腰の痛みは、それぞれ別の問題として扱われることが多いのですが、実は同時に現れているランナーも珍しくありません。ここではその関係性についてお伝えします。

足部から膝、股関節を介して骨盤帯までは、筋肉だけでなく筋膜(ファッシア)というつながりでも関連しています。足部から腰にかけて筋膜のつながりが見られることも知られており、下半身全体がひとつの連動したシステムとして働いているのです。

そのため足底腱膜炎と腰痛が両方出ている場合、片方だけを見ていても改善しにくいことがあります。足の痛みだけを追いかけていると、腰の状態が見過ごされてしまうこともあるため注意が必要です。

足元だけのケアで改善しにくい理由

足底腱膜炎に対して、足元のストレッチやマッサージだけで対応している方は少なくありません。ここではなぜそれだけでは不十分な場合があるのかをお伝えします。

足の痛みという結果に対して、痛む場所だけをケアすることは自然な発想です。ですがフォームの土台である骨盤の状態が変わらない限り、同じ負担のかかり方が繰り返されてしまいます。

足底腱膜炎を繰り返す方は、骨盤や股関節の機能まで含めて評価する必要があることが多いです。足元の症状だけを追いかけていると、痛みが引いても再発を繰り返すという悪循環に陥りやすくなります。

ランナーが確認しておきたいポイント

ご自身のフォームや身体の状態を大まかに確認する方法をいくつか紹介します。専門的な評価の前段階として、目安にしてみてください。

  • 走った後に腰やお尻より、ふくらはぎや足裏の疲労感が強く出るか
  • 股関節を後ろに伸ばす動きがしにくいと感じるか
  • 歩幅が以前より狭くなったと感じることがあるか
  • 骨盤が前に傾いている感覚があるか
  • 足底腱膜炎と腰痛の両方を感じることがあるか
  • 足底腱膜炎を繰り返している、または長引いているか

これらに当てはまる項目が多い方は、足元だけでなく骨盤帯の状態も含めて確認しておくことをおすすめします。

競技を続けながら向き合うための考え方

足底腱膜炎があるからといって、ランニングを完全にやめる必要はない場合も多くあります。ここでは競技を続けながら向き合うための考え方をお伝えします。

股関節を後ろに伸ばす可動域を保つ動きや、お尻の筋肉を意識的に使うトレーニングを取り入れることは、足元への負担を減らす助けになります。

ただしご自身の骨盤や股関節がどのような状態にあるのかを正確に把握するには、専門的な評価が欠かせません。感覚だけで判断してしまうと、フォーム修正の方向性を誤ってしまうこともあるため注意が必要です。

足部から骨盤帯まではさまざまな形でつながりを持っているため、最低限下半身全体としての評価とケアを行うことが大切です。

早めの対応が競技を長く続ける鍵になる

足底腱膜炎を放置すると、痛みをかばう走り方が定着し、膝や腰など他の部位への負担が広がっていくことがあります。走ることを長く楽しみたい方にとって、早めに骨盤の状態を整えておくことは大切な準備になります。

私自身、これまでランニングを続ける多くの方の骨盤や股関節の状態を評価してきました。足底腱膜炎という同じ症状であっても、その背景にある骨盤の使い方や筋バランスのくずれ方は一人ひとり異なります。

足の痛みがなかなか改善しない、腰の痛みも同時に感じている、繰り返してしまうという方は、足元だけでなくご自身の身体全体の状態を知っておくことをおすすめします。気になることがあればどうぞお気軽にご相談ください。


院長:近江

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