
院長:近江お気軽にご相談ください!

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動画で見たストレッチを試し、湿布も貼ったのに、練習のたびに尾てい骨周辺がまた痛む。そんな状況で悩んでいませんか?


今回は、スポーツをする時に尾てい骨が痛くなるのはなぜか、そして対策を考える前に知ってほしいことをお話しします。



痛い場所が、原因の場所とは限りません
尾骨が痛いと、多くの方が「尾骨に問題がある」と考えます。ところが実際には、尾骨そのものに問題がないまま痛みが出ているケースもあります。この見分けは、ご自身ではとても難しい部分です。ここでは、その理由から順に説明します。
一般には尾てい骨と呼ばれますが、正式な名前は尾骨です。仙骨の下に続く、小さな骨の集まりです。
尾骨には、骨盤の底を支える筋肉や靭帯が付着しています。そのため、まわりの組織の影響を受けやすい場所です。
尾骨のすぐ上には仙尾関節があり、その周囲には仙結節靭帯や骨盤の関節が並んでいます。股関節や腰の動きに偏りがあると、これらの組織に負担がかかり、尾骨の付近に痛みを感じることがあります。
つまり、尾骨が悪い場合も、周囲が原因の場合もあります。見た目や痛みの感覚だけでは、区別がつきません。
たとえば、ゴルフの練習後や長い距離を走った翌日に痛む方がいます。痛みの場所は同じでも、原因となる動きや組織は人によって違います。
SNSや動画で紹介されている対策は、誰かの痛みには合っていても、ご自身の痛みには合わないことがあります。
同じ尾骨の痛みでも、競技によって痛みが出る場面は違います。ここでは、ゴルフ、ランニング、スクワット、自転車、転倒しやすい競技の5つについて、その瞬間に骨盤まわりで何が起きているかを想像しながら見ていきます。
ご自身の競技に近い項目から読んでも大丈夫です。
前傾したまま骨盤を回すゴルフでは、股関節の回りにくさを骨盤の動きで補いがちです。その積み重ねが、仙尾関節や周囲の靭帯への負担になる場合があります。
着地のたびに、衝撃は足から骨盤へ伝わります。骨盤が後ろに傾いたまま走ると、尾骨のまわりに負担が集まりやすいと考えられます。
深くしゃがむと、骨盤が後ろへ巻き込まれるように動くことがあります。股関節の曲がりにくさがあると、その影響が尾骨付近に現れる場合もあります。
自転車やボートは、長い時間にわたって座面からの圧や振動を受けます。スノーボードや柔道などの転倒系は、尻もちの衝撃が痛みのきっかけになることがあります。
| 競技 | 痛みが出やすい局面 | 周囲で関わりうる要素 |
|---|---|---|
| ゴルフ | 切り返し、インパクト | 股関節の回旋、仙結節靭帯 |
| ランニング | 着地の繰り返し | 骨盤の傾き、仙腸関節 |
| スクワット | しゃがんだ底 | 股関節の屈曲、仙尾関節 |
| 自転車・ボート | 長時間の圧迫 | 骨盤底の筋肉、骨盤の傾き |
痛みが出ると、まずは自分で何とかしたいと思うのが自然です。ただ、尾骨の痛みでは、見よう見まねの対策が遠回りになることがあります。その理由を整理します。急がば回れという言葉どおり、先に原因を確かめるほうが早い場合があります。
痛みの原因が股関節にあるのか、仙尾関節にあるのか、靭帯にあるのかで、必要なアプローチは異なります。原因が合っていない対策は、効果を感じにくいだけでなく、負担を増やす可能性もあります。
効果が分からないまま続けると、痛みに慣れてしまい、競技のフォームまで変わることがあります。先に原因を評価してもらうほうが、結果的に早いことが多いと考えています。
尾骨にだけアプローチしても、周囲の関節の動きや靭帯の状態が変わらなければ、同じ負担が続きます。評価で全体の動きを確認することが、遠回りを防ぐ助けになります。
次のような場合は、まず整形外科などで画像による評価を受けることをおすすめします。
カイロプラクティックでは、背骨や骨盤帯の関節を一通りチェックしながら、身体を評価します。尾骨もその一部で、評価することの多い箇所です。尾骨自体の問題か、周囲の問題かを整理していきます。独自のアプローチも含め、順に説明します。
脚の挙げ方といった機能的な動きを中心に、骨盤や関節の働きを確認します。尾骨を直接触って評価することは、ほとんどありません。
必要に応じて、尾骨のすぐ上にある仙尾関節へアプローチします。仙結節靭帯など、尾骨の周囲の組織も併せて評価します。
仙尾関節へのアジャストメントでは、アクティベーターと呼ばれる器具や、ドロップテーブルを使う方法があります。どちらもカイロプラクティック独自のアプローチです。
一見すると、評価やアプローチが難しそうに思える部分でも、できることがあります。方法は、評価の結果と身体の状態に合わせて選びます。
競技の種類、フォーム、練習量、痛みが出る局面などをうかがい、評価に結びつけます。原因が整理できれば、競技を続けるうえで気をつけたい動作も、具体的に見えてきます。対策の方向性も定めやすくなります。
スポーツ中の尾骨の痛みは、尾骨そのものではなく、仙尾関節や靭帯、股関節など周囲に原因があることも少なくありません。そして、その見分けはご自身ではなかなかつきません。
見よう見まねの対策を始める前に、尾骨まわりを一度きちんと評価してもらうことが、いちばんの近道だと私は考えています。
尾骨まわりは、一見すると手の届きにくい部分です。それでも、カイロプラクティックには独自のアプローチがあります。選択肢のひとつとして、ぜひ頭に入れておいてください。
強い痛みやしびれがある場合は、まず病院での評価を優先します。その後も気になる痛みが残る方は、カイロプラクティックでの評価も選択肢のひとつです。
場所が場所だけに、相談しづらく我慢している方も多いと思います。一人で悩まず、いつでも相談してください。

