
院長:近江お気軽にご相談ください!

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こんにちは、スポーツカイロプラクターの近江です。「足底腱膜炎にはキネシオテープが良いと聞いたのですが、どう貼ればいいですか」という質問をよくいただきます。


足底腱膜炎にテーピングを使う方は増えていますが、貼り方や考え方を知らないまま使っている方も多いです。今回は当院で行っている、従来とは少し違う科学的な考え方のテーピングについてお伝えします。



テーピングは使い方次第で頼れる味方になります
テーピングと聞くと、関節をがっちり固定して動きを止めるものというイメージが強いかもしれません。当院で行っているのは、それとは少し違うアプローチです。
伸縮性のあるキネシオテープを使い、皮膚から入る感覚の刺激を利用して、脳に足の状態や位置を伝えていきます。動きを止めるのではなく、動きの中で足部への意識を高めることが目的です。
足の裏は普段あまり意識されにくい場所です。テープが皮膚に触れる感覚が加わると、着地の瞬間や体重移動のタイミングに気づきやすくなり、身体の使い方が変わるきっかけになります。
テープの方向や走行をそこまで細かく意識する必要はありません。大切なのは、脳や身体にとって意識してほしい場所に貼ることです。
腱膜の走行に必ず沿わせなければいけない、というわけでもありません。どこに刺激を入れたいのかという目的が先にあり、その目的に合わせて貼る場所を決めていきます。
同じ足底腱膜炎でも、かかと寄りに意識を向けたい方もいれば、土踏まずや足指のつけ根に意識を向けたい方もいます。痛みの場所だけでなく、動きの中でどこに頼りすぎているかを見て決めていきます。
足底に貼るテーピングには、実はいくつかの選択肢があります。同じ足底腱膜炎でも、足の状態によって必要なものが違ってくるためです。
足底への貼付と一緒に、アーチを少しサポートするのか、後脛骨筋のはたらきまで意識して貼るのかを考えます。後脛骨筋は土踏まずを内側から支え、後足部の動きをコントロールする大切な筋肉です。
さらに長腓骨筋とのバランスや、前脛骨筋との協調など、追加で考えたい要素も多くあります。長腓骨筋は足の外側から土踏まずを支え、前脛骨筋は着地の瞬間に足先をコントロールします。これらがうまく協調して初めて、衝撃を上手に吸収できます。
ここで気をつけたいのが、扁平足だからアーチを持ち上げるテーピングを貼ればいい、という単純な話ではないことです。
扁平足でもハイアーチでも足底腱膜炎になることがあり、見た目の形だけでは必要なサポートは決まりません。歩いたり走ったりする動きの中で、足部がどう機能しているかを評価した上で貼り方を選ぶことが大切です。
アーチが低くても動きの中でうまく機能している方もいれば、アーチが高くて衝撃を吸収できていない方もいます。その違いを見ずに形だけで貼ると、かえって足の動きを妨げることもあります。
テーピングを貼って楽になると、治ったように感じる方も多いです。ただ、テーピングはあくまで今ある症状を軽減するためのものです。
貼って楽になったから治ったということではなく、症状を軽減しつつ、同時進行で足部の機能改善を行っていく必要があります。
この考え方はインソールにも同じことが言えます。どちらも痛みを和らげて日常生活や運動を続けやすくする心強い味方ですが、それだけで足部の機能が戻るわけではありません。
楽になった状態を活かして、足部の機能を高める運動や動きの練習を進めることが大切です。痛みが軽い間に取り組める人ほど、テーピングやインソールに頼らない状態に近づきやすくなります。


もう一つ、個人的に大切だと考えているのが刺激の量です。テーピングから皮膚を介して身体に入る刺激の量を、貼る時間と貼らない時間に分けて考えられると、より良い使い方になります。
ずっと貼りっぱなしにすると、身体がその刺激に慣れてしまうことがあります。貼らない時間をつくり、足部が自分の力で動く経験を確保することも、機能改善につながる大切な要素です。
たとえば、負担が大きい日や長く歩く日は貼り、休みの日や足を使う練習をする日は貼らずに過ごす、といった使い分けも一つの方法です。足の状態に合わせて調整していきます。
足の裏に貼ることが多くなるため、靴の中での摩擦には注意が必要です。靴や走り方、走る距離が長くなるほど、靴擦れができる可能性も高まります。
いきなり本番で使うのではなく、トレーニング段階から徐々に試していくことをおすすめします。短い距離や短い時間から始めて、自分の足と靴との相性を確かめていくと安心です。
テープの端がめくれやすい方は、角を丸くカットしておくと引っかかりにくくなります。靴下や靴の中でテープがずれないかも、事前に確認しておくと安心です。
足底は自分の手が届きやすく、セルフでも貼りやすい部位です。一度貼り方を覚えてしまえば、日常のケアとして取り入れやすくなります。
ランニングをする方はもちろん、営業で歩く機会が多い方や、立ち仕事が多い方にも役立ちます。革靴など固めの靴を履く方も、ぜひ活用してみてください。運動する方だけでなく、日常で足に負担がかかる方にも使えるのがテーピングの良さです。
キネシオテープは、正しく使えば足底腱膜炎の痛みを和らげ、動きやすさを助けてくれます。一方で、テープだけで根本的な改善が得られるわけではありません。
後足部のはたらきや後脛骨筋の機能など、痛みの背景にある足部の状態をしっかり評価し、テーピングと並行して改善を進めていくことが大切です。
テープを貼ってみたけれど、あまり変化を感じられないという方もいらっしゃると思います。そんな時は、一人で悩まずにいつでもお気軽にご相談ください。

