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原因不明の腰痛、上殿皮神経を知っていますか?

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「病院で検査をしたのに異常なしと言われた」「何年も腰が痛いのに、原因がわからないまま湿布をもらうだけ」そんな状況が続いていませんか。

実は、上殿皮神経障害は、長引く腰痛の背景に潜んでいることが意外と多いとされている疾患です。今回は、そのメカニズムと対処の考え方について、できるだけわかりやすくお伝えします。

長年、腰の痛みと向き合っているのに前に進めないのは、本当につらいことです。

院長:近江

検査で「異常なし」と言われても、身体は確かにサインを出しています

目次

なぜ腰の痛みが「原因不明」になるのか

整形外科でレントゲンやMRIを撮っても異常が見つからないのに、痛みだけが続く。こういったケースは決して珍しくありません。

腰の痛みの原因は、骨や椎間板の問題だけとは限らないからです。筋肉・靭帯・筋膜(ファッシア)・末梢神経といった軟部組織の問題は、画像検査には映りにくいことが多く、結果として「原因不明」という診断になってしまうことがあります。

大切なのは、画像に異常がないことと、痛みの原因がないことは、まったく別の話だということです。

腰痛の分類について知っておこう

腰痛は大きく「特異的腰痛」と「非特異的腰痛」に分けられます。特異的腰痛とは、椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症など原因が特定できているものです。

一方、非特異的腰痛は明確な原因が特定できないもので、腰痛全体の大部分を占めます。「原因不明」として扱われるほとんどがこのカテゴリに入りますが、実際には見逃されている原因が潜んでいることも少なくないのです。

だからこそ、痛みの出方やパターン、どんな動作で悪化するかといった細かな情報が、原因を絞り込むうえで非常に大切になってきます。

上殿皮神経障害という見逃されやすい原因

腰痛の原因として近年注目されているのが、上殿皮神経(じょうでんひしんけい)への障害です。この神経は腰椎から出発して骨盤の縁(腸骨稜)を越え、臀部の皮膚に感覚を届けている細い末梢神経のひとつです。

骨盤の縁を通過する際に、筋肉を包む筋膜(胸腰筋膜)の間をくぐり抜けるような走行をしており、この部分で神経が締め付けられたり引っ張られたりすることで、腰やお尻に痛みやしびれが現れます。

この障害はMRIでは映りにくく、症状も坐骨神経痛に似ているため、気づかれないまま年単位で放置されているケースも実際にあります。

「痛みの場所」が診断の大きな手がかりになる

上殿皮神経障害における最大の特徴は、痛みが出る場所が非常に限定的であることです。腸骨稜(骨盤の上の縁)のあたりを指で押すと強い圧痛があり、痛みの範囲は腰からお尻の上部に留まることが多いです。

太ももやふくらはぎへの症状がほとんどなく、腰とお尻の境目付近にピンポイントで痛みやしびれを感じる場合は、坐骨神経痛よりもこの神経障害を疑う価値があります。

「お尻の上あたりがズキズキする」「座っているとじわじわ痛くなってくる」「椅子から立ち上がる時に鋭い痛みが走る」といった訴えは、まさにこの疾患が疑われる典型的なパターンです。坐骨神経痛として対処を続けても改善しない場合、痛みの場所をあらためて細かく確認することが重要です。

坐骨神経痛とは何が違う?

坐骨神経痛は、腰から太もも裏・ふくらはぎにかけて症状が広がるのが特徴です。

一方、上殿皮神経障害は腰から臀部上部の狭い範囲に症状が留まり、足への放散痛が乏しいという点が大きな違いです。

この違いを理解せずにいると、坐骨神経痛として対処を続けても一向に改善しない状況が続きます。どちらも腰周りの問題ではあるものの、関わっている神経もアプローチも異なります。自己判断せず、きちんと評価を受けることが遠回りをしない近道です。

スポーツと上殿皮神経障害の関係

上殿皮神経障害は高齢者だけの問題ではなく、スポーツをする方にも起こりやすい疾患です。腰椎や骨盤帯に繰り返しの負荷がかかるスポーツでは、胸腰筋膜の緊張が高まりやすく、その結果として神経への絞扼ストレスが蓄積されやすくなります。

  • ランニングでは、地面への着地衝撃が繰り返されることで腸骨稜周辺の筋膜に負担がかかります。
  • ゴルフでは、スイング動作における体幹の回旋が神経の牽引ストレスになることがあります。
  • 自転車は長時間の骨盤後傾姿勢が神経の走行部位を圧迫しやすくなることがあります。
  • デッドリフトなどの高負荷なウェイトトレーニングは腰椎への圧縮と筋膜の緊張を同時に引き起こすため、神経絞扼のリスクが高まります。

「スポーツ後に腰の片側だけが痛い」「練習を続けるうちにお尻上部の痛みが取れなくなった」という場合は、上殿皮神経への影響を考慮する必要があります。

なぜ慢性化しやすいのか

上殿皮神経障害が長引きやすい背景には、いくつかの要因があります。まず診断が難しく見逃されやすいこと、そして日常生活の中の何気ない動作が神経への刺激を繰り返してしまうことが挙げられます。

長時間のデスクワークや運転による骨盤の後傾、慢性的な猫背姿勢によって筋膜が硬くなりやすい環境、加齢による結合組織の線維化、そして腰椎疾患との合併といった要因が複合的に絡み合うことで、神経への圧迫や牽引ストレスが積み重なっていきます。

椎間板ヘルニアや脊柱管狭窄症と合併しているケースも多く、ヘルニアの手術後もお尻の痛みだけが残っている場合に、この神経障害が見落とされていた原因であることもあります。「治療を続けているのに変わらない」という方にこそ、改めて評価を受け直す価値があります。

カイロプラクティックではどうアプローチする?

当院では、痛みがある部位だけを局所的に見るのではなく、腰部・骨盤帯全体の構造とバランス、さらに日常生活の動作パターンや姿勢まで含めた総合的な評価を行います。

姿勢分析ソフトや整形外科的テスト、動作評価を組み合わせながら原因を絞り込み、その情報をあなた自身が理解できる形でお伝えすることを大切にしています。

IASTMを用いた筋膜・軟部組織へのアプローチ

上殿皮神経障害において、神経の絞扼が起きやすいのは胸腰筋膜や周囲の軟部組織が硬くなっている部分です。

当院では、IASTM(器具を用いた軟部組織モビライゼーション)と呼ばれるツールを使ったアプローチを取り入れています。専用のステンレス製器具を皮膚に沿わせて滑らせることで、硬くなった筋膜の線維化を解きほぐし、神経周辺の組織の動きを改善していきます。

IASTMは圧力を細かくコントロールできるため、神経走行部位のような繊細なエリアへのアプローチに適しています。施術後には神経への締め付けが緩和され、痛みやしびれが軽減する方も多いです。

アジャストメントとセルフケアを組み合わせる

IASTMによる軟部組織へのアプローチと並行して、アジャストメント(カイロプラクティック独自の関節へのアプローチ)で腰椎・骨盤帯のアライメントを整えることで、神経への圧迫が起こりにくい身体の土台をつくっていきます。

さらに、骨盤後傾を改善するためのエクササイズや、長時間座る時の姿勢のとり方なども、個々の状態に合わせてアドバイスしています。

施術によるケアと並行して、ご自身でできるセルフケアを身につけることが、症状を手放した後の生活を守ることにつながります。

こんな方は一度評価を受けてみてください

椅子から立ち上がる時にお尻上部に鋭い痛みが走る、MRIや血液検査で異常がないと言われたのに腰の痛みが続いている、腸骨稜あたりを押すと強い圧痛がある、坐骨神経痛として対処しても足への症状がほとんどない。こういった状態が続いているなら、ぜひ一度ご相談ください。

原因が分かることが、回復の始まり

長年腰の痛みと付き合ってきた方にとって、「異常なし」という言葉は時に追い打ちをかけるように感じるものです。でも、原因が見つからないことと、解決できないことは同じではありません。

評価のアプローチを変えることで、それまで見えていなかった原因が明らかになるケースは確かにあります。

症状の改善はゴールではなく通過点であり、本当の目的は「痛みを気にせず、やりたいことができる日常を取り戻すこと」だと考えています。一人で抱え込まず、少しでも気になることがあればいつでもお気軽にご相談ください。


院長:近江

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