
院長:近江お気軽にご相談ください!

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こんにちは、スポーツカイロプラクターの近江です。右肘が痛いのに、「左の脚や骨盤も見てみましょう」と言われたら、不思議に思いますよね。


実は、テニス肘のような肘の痛みと股関節には、意外なつながりがあると考えられています。キーワードは、右腕と左脚がペアで働くという、身体の使い方です。
離れた二つの場所が、どう関わるのかをお伝えします。



右腕と左脚のつながりを意識してみましょう
歩く時を思い浮かべてみてください。右腕が前に出る時、左脚も前に出ていると思います。人間の身体は、右上半身と左下半身、左上半身と右下半身という、クロスパターンで動いて、力を発揮するようにできています。ペアで働く、というイメージです。
歩く時に腕を振るのは、脚と骨盤の動きで生まれる身体のねじれを、反対側の腕で打ち消して、バランスを取るためと言われています。腕と脚は、無意識のうちにペアで動いています。
床を押した足の力は、脚から骨盤、体幹をななめに横切って、反対側の腕へと伝わります。右腕で物を持ち上げる時、その土台になっているのは、実は左脚の踏ん張りです。
この対角線の流れが滑らかなら、肘は最後に軽く働くだけで済みます。途中が滞ると、その分を末端の肘と前腕が補います。
この流れの中心にあるのが、腰椎、骨盤、股関節をまとめて指す、LPHC(腰椎骨盤股関節複合体)です。下半身と上半身をつなぐ、身体の中心部分にあたります。
左のLPHCのバランスが取れないと、反対側の右の腕のパフォーマンスにも影響が出るという考え方があります。右肘の痛みの背景に、左側の骨盤や股関節が関わっていることがあるのは、このためです。
| 左のLPHCの状態 | 身体の補い方 | 右腕への影響 |
|---|---|---|
| 動きが小さい | 腰や背中で動きを補う | 肩甲帯の動きが小さくなる |
| 踏ん張りが効きにくい | 右腕の力に頼って持ち上げる | 前腕の筋肉の負担が増える |
| 骨盤のバランスがくずれる | 身体がねじれ、肩の位置もずれる | 右肘に負担が集まる |
スポーツをしない方でも、このつながりは関係しています。家事や仕事には、片側の腕を繰り返し使う場面があふれていて、そのたびに、反対側の脚と骨盤が土台として働いているからです。ご自身の毎日と重ねてみてください。
デスクワークで長く座ると、骨盤まわりの動きが固まりやすくなります。すると背中が丸まり、肩甲帯が前に引っぱられて、マウスを握る右腕に負担が集まります。
調理や美容、介護といった立ち仕事でも同じです。脚や骨盤で身体を支えられないと、その分を腕で踏ん張るくせがつきます。一度痛みが出ると数週間から数か月単位で長引きやすく、年齢による変性や慢性的な負荷も重なります。
こうした場面が多い方は、腕だけでなく、反対側の脚や骨盤の使い方も関わっているかもしれません。
このクロスのつながりは、スポーツの世界でとても大切にされています。足で生み出した力を、骨盤と体幹を通して、最後に腕へ伝えるという流れは、競技を問わず共通しているからです。肘の痛みが多い競技にも、当てはまります。
肘の痛みは、競技を始めたばかりの方だけでなく、長く続けている方にも出ます。フォームだけでなく、下半身と骨盤の使い方が関わっていることがあります。
テニスのストロークだけでなく、バドミントンや卓球などのラケットスポーツ、ゴルフのスイング、野球の投球も、同じ原理です。軸になる脚と骨盤で、しっかり力を受け止められると、腕は最後に仕上げをするだけで済みます。
逆に、下半身がうまく使えていないと、その分を腕で振ろうとして、肘に負担が集中しやすくなります。
仕事や日常で作られた下半身の使い方のくせが、そのままスポーツにも持ち込まれている、というケースも珍しくありません。
難しいことを新しく始める必要はありません。上半身と下半身がつながって動く感覚を、普段から育てておくことが、肘への負担を分散する土台になります。日常の中に、小さな意識を足してみましょう。焦らず、続けやすいものから十分です。
身体の中心である体幹を、横に曲げたり、ひねったりする動きを、普段から取り入れることも大切です。この動きが滑らかだと、下半身の力が上半身へ、スムーズに伝わります。
この動きは、特別な運動というより、日常の中で身体をななめに使う感覚を取り戻すイメージです。左右どちらにも、偏りなく動かせることが大切です。
立ち上がる時は、腕で支えるより、足で床を押す意識を持ってみてください。重い物を持つ時も、身体の近くで、脚の力を借りるようにします。肩甲帯から腕を一つのユニットとして意識するくせと合わせると、肘への負担は、さらに分散しやすくなります。
ここまで股関節の話をしてきましたが、肘を後回しにして、股関節だけを見るということではありません。肘そのものの状態をしっかり確認したうえで、他の部位との関係も一緒に見ていくことが、遠回りに見えて近道です。
カイロプラクティックでは、背骨や骨盤、そして四肢など関節の状態を評価します。筋肉は関節の動きの影響を受けるため、動きの土台となる部分をしっかり整えることが特徴です。
肘、肩甲帯、体幹、骨盤、股関節。それぞれの動きを確認しながら、肘への負担がなぜ起こったのかを探ります。そのうえで、施術と運動を組み合わせて、動きを整えていきます。
痛みが出ている場所は、全体の中の一か所にすぎないことがあります。右腕の痛みの裏に、左脚や骨盤の動きが隠れている。そんな視点を、頭の片隅に置いてみてください。気になることがあれば、気軽にご相談ください。

