上腕二頭筋長頭腱炎

上腕二頭筋長頭腱炎とは

上腕二頭筋長頭腱炎は、二の腕の力こぶを作る筋肉の腱が肩の骨の溝を通る部分で、繰り返しの摩擦により炎症を起こした状態です。

特に肩の前側から二の腕にかけての痛みや腫れを引き起こします。腕を上げる動作や物を持ち上げる際に痛みが強くなるのが特徴で、夜間に痛みが増して睡眠を妨げることもあります。

上腕二頭筋長頭腱炎の大半は、他の肩の病気と一緒に起こることが知られており、特に腱板損傷、肩のインピンジメント、肩甲下筋の損傷などと併発しやすいとされています。

実際に、腱板損傷がある場合の90%で上腕二頭筋長頭腱炎が同時に認められ、45%の症例では腱の不安定性も伴っていることが報告されています。（Matthew et al. 2023）

スポーツ選手や肉体労働者、長時間デスクワークを行う方など、肩や腕に負担がかかる職業や生活習慣を持つ人がなりやすいため、当院でもよくご相談をいただく症状の一つです。

上腕二頭筋長頭腱炎を放置すると、痛みが慢性化して治るのに長期間を要するようになります。初期段階では動作時のみの痛みだったものが、安静時にも痛むようになり、夜間痛で睡眠の質にも影響します。

さらに進行すると、肩関節の可動域が徐々に制限され、腕を上げることや後ろに回すことが困難になり、日常生活の動作である服の着脱、髪を洗う、高い所の物を取るといった基本的な動きにも支障をきたします。

症状が悪化し、長引く前に違和感がある段階での早めの対応が大切です。

上腕二頭筋長頭腱炎の原因

上腕二頭筋長頭腱炎は、肩の使い過ぎや姿勢不良、筋力のバランスなど、さまざまな要素が複雑に絡み合って起こるものです。

そのため、痛みの感じ方や回復には個人差があり、根本的な解決を目指すには、肩関節の細かい動きや全身のバランスを見極めながら整えていくことが大切になります。

上腕二頭筋長頭腱炎の原因としては以下がよく挙げられます。

実際に当院を訪れる方の中には、肩だけに問題があるのではなく、姿勢や上肢全体のバランス、体幹の使い方が影響しているケースも多く見られます。

症状のある部位だけにとらわれず、全身の状態を多角的に評価することが、根本的な解決への近道です。

これまでいくつかの対策を試したものの改善が感じられなかった方も、まずは一度お気軽にご相談ください。

快適な生活のために当院でできること

なかなか良くならないな、と思っている時は他の選択肢も探すために、セカンドオピニオンをもらうという判断も必要になります。

一般的な上腕二頭筋長頭腱炎へのアプローチと特徴

上腕二頭筋長頭腱炎では以下のような対処法が一般的です。

当院では、肩だけに注目するのではなく、身体全体のバランスや使い方まで丁寧に評価し、一人ひとりに合わせた施術やアドバイスを行っています。

痛みを一時的に抑えるだけでなく、再発を防ぎ、安心して仕事や日常生活を楽しめる状態を目指します。

上腕二頭筋長頭腱炎の無い生活のために

好きな運動や日常生活の中で痛みを感じてしまうと心理的ストレスもたまり、行動自体のモチベーションに悪影響を与えます。

まずは、ご自身の肩や身体の状態を正しく知り、「どこが原因で腱に負担がかかっているのか」「どのような運動を行うべきか」を見極めることが大切です。

実は、肩関節だけでなく肩甲骨の動きや姿勢など総合的にアプローチを行わないとなかなか良くならないことが多いです。痛み自体も長引きやすいものなので、ある程度動きながらケアをする必要があります。

できるだけ運動や日常生活を続けながら、その時の状態に合ったセルフケアを取り入れ、カイロプラクティックとエクササイズによる総合的なケアを始めてみませんか？

当院の特徴

当院では、アメリカの国家資格（DC）を持つカイロプラクターである院長が、初回のカウンセリングから施術まで一貫して対応いたします。

痛みのある場所だけにとらわれず、上腕二頭筋長頭腱炎の原因を見極めた上で、その場限りではない根本的なケアを、豊富な経験をもとに行っていきますので、安心してお任せください。

当院で変化を感じる方が多い理由

上腕二頭筋長頭腱炎を根本から解決し再発を防ぐためには、肩の構造やバランス、上肢全体の使い方など、今の身体がどのような状態にあるのかを正確に把握することが何より大切です。

そのため当院では、痛みの経過や日常生活での負担のかかり方といった、わずかな変化も見逃さないよう、評価から施術まで院長が責任をもって丁寧に対応しています。

神経・筋骨格系と運動に精通したカイロプラクターが、あなたの身体にしっかりと向き合い、再び快適に動ける毎日をサポートします。

上腕二頭筋長頭腱炎のQ＆A

上腕二頭筋長頭腱炎は自然に治りますか？

軽度の炎症であれば安静で自然改善することもありますが、日常生活や仕事で肩を使い続けるため自然治癒は難しい傾向にあります。適切な介入を行わないと慢性化するため、早期の専門的なアプローチが大切です。

夜間痛を和らげる方法はありますか？

痛む側を上にして横向きに寝る、または仰向けで肩の下に薄いクッションを入れると痛みが軽減することがあります。アイシングで炎症を抑えることや、医師の指示のもとで鎮痛剤を服用することも有効です。

整形外科と整骨院やカイロプラクティック・整体など、どこに行くべきですか？

腱の炎症や断裂などの可能性もありますので、まず整形外科で正確な診断を受けることをおすすめします。その後に、症状に応じて専門的なエクササイズや施術のできる場所を利用することが選択肢としてあります。

同じように肩の前が痛くなる疾患はありますか？

肩インピンジメント症候群、腱板損傷、肩関節周囲炎（四十肩・五十肩）などがあります。それぞれ原因やアプローチが異なるため、まずは専門家にしっかりと鑑別をしてもらうことが推奨されます。

効果を実感された方の声

肩の症状に悩んでいた皆さまも、当院でカイロプラクティックの施術を受けて、以下のような変化を実感されています。

肩は腕の動きの基点となる重要な関節であり、日常生活やスポーツでの様々な動作に関わる部位で、問題があると上肢全体のバランスがくずれ、他の部位にも負担が広がってしまいます。

だからこそ早めに対応することが、症状の改善はもちろん、再発予防にもつながります。

当院では、肩と全身を同時にチェックしながら、身体の状態を丁寧に見極め、一人ひとりに合わせた施術で根本的な解決を目指しています。どうぞお気軽にご相談ください。

ジムでのトレーニング中の肩の痛みが改善しました

信頼できる先生に出会えました！