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ボルダリングで股関節が痛い時、足部から見直す3つのこと

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ボルダリングを続けていると、ある時ふと股関節の奥に違和感を覚えることがあります。高い足上げやひねりの動きで気になり始め、登るたびに不安になる方も少なくありません。

そうした股関節の痛みは、その場所だけを見ても整理しにくいことがあります。ボルダリングで股関節に負担が集まる背景には、足部からつながる下肢全体の動きが関係していることも多く、気になる方は股関節インピンジメント症候群のページも参考になります。

院長:近江

足部から股関節までのつながりを見ることが大切です

目次

ボルダリングで股関節に負担が集まりやすい理由

ボルダリングでは、足を高く上げる動きや、片脚で身体を支えながらひねる動きが続きます。日常ではあまり使わない角度まで股関節を動かすため、前側や奥の組織に負担が集まりやすくなります。

特にハイステップやフラッギングのような動きでは、股関節を深く曲げながら回旋させる場面が増えます。その結果、詰まるような感覚や、動き始めの引っかかりが出やすくなります。

最初は少し気になる程度でも、登る頻度が高い方ほど負担が積み重なりやすくなります。違和感の段階で身体の使い方を見直すことが大切です。

負担が強くなりやすい場面

股関節への負担は、特定の課題やムーブで強くなりやすい傾向があります。自分がどの動きで違和感を覚えやすいかを整理しておくと、原因を見つけやすくなります。

  • 足を高く上げて体重を乗せるハイステップ
  • 股関節を大きく開きながら姿勢を保つ場面
  • 片脚で踏み込みながら身体をひねる動き
  • 足を置き直しながら無理に引き上げる動き

こうした動きが続くと、股関節の前側に負担が集まりやすくなります。柔軟性だけでなく、安定性とのバランスも重要です。

股関節だけでなく下肢全体の連動を見ることが大切です

股関節の痛みがあると、その場所ばかり気になります。ただ、実際の動きは足部から膝、股関節、骨盤へと連続しています。

一か所のくずれが別の場所に影響することは珍しくありません。このつながりを下肢の運動連鎖として考えると、痛みの見え方が変わります。

股関節が悪いというより、下からの力の伝わり方がうまくいかず、結果として股関節に負担が集中している場合があります。

足部の状態が股関節の働きに影響します

ボルダリングでは、足部をホールドにかけた時から下肢全体で力を発揮できるかが重要になります。その出力の土台になるのが足部です。

足部が不安定なままだと、踏ん張る力がうまく上へ伝わりません。その分を股関節や骨盤まわりが補おうとして、余計な緊張や詰まり感につながることがあります。

ホールドに足を置いた時に、足部から下肢全体へスムーズに力が伝わる状態をつくることが、股関節の負担を減らす重要なポイントです

過去の捻挫が影響していることもあります

以前に足首の捻挫をしたことがある方は注意が必要です。痛みがなくなっていても、関節や筋肉のバランスが低下していたり、位置感覚をとらえる力が落ちていたりする場合があります。

その状態でホールドを踏むと、本人はしっかり乗っているつもりでも、実際には足部が安定しません。膝や股関節に力が逃げることがあります。

登り方の癖として残っていることもあるため、見逃しにくい部分です。

膝や骨盤とのつながりも見逃せません

足部の使い方が変わると、膝のはたらきも変わりやすくなります。さらにその影響は骨盤の傾きや体幹の支え方にも及びます。

股関節はその中間にあるため、上下からの影響を受けやすい関節です。股関節だけを動かしていても変化が乏しい時は、足部や膝の使い方まで広げて見直す必要があります。

柔軟性だけでなく自分の身体に合った対応が必要です

股関節が硬いから伸ばせばよい、という単純な話ではありません。股関節の柔軟性や大腿骨の形は生まれつき違いがあります。

同じ動きをしても負担の出方は人によって変わります。そのため、自分の股関節がどのくらいの柔軟性と安定性を持っているのか、一度専門家に評価してもらうことはとても有効です。身体の特徴が分かると、何を優先して整えるべきかが見えやすくなります。

股関節そのものの動きを広げるほうがよいのか、内転筋群の中で特にどこをやわらかくするべきか、あるいは殿筋群を使えるようにして全体のバランスを整えるべきかは、人によって変わります

自己判断で同じ動きばかり続けると、かえって負担が偏ることもあります。大切なのは、柔軟性を上げることではなく、自分の身体に合った方向で整えることです。

自分で見直したいポイントと相談の目安

まずは、どのムーブで股関節が痛むのかを振り返ってみてください。高い足上げでつらいのか、ひねりで出るのか、着地の後に違和感があるのかで、身体に起きていることの見え方が変わります。

次に、足首の硬さや片脚での安定感、以前の捻挫の有無も確認したい点です。股関節だけに意識を向けるより、足部から見直した方が原因が整理しやすいことは少なくありません。

  • 高い足上げで股関節の前側が詰まる
  • 片脚で立つとふらつきやすい
  • 足首が硬くしゃがみにくい
  • 過去に足首の捻挫を繰り返している
  • ストレッチをしても登ると再び痛む

こうした状態が続く場合は、股関節だけでなく足部や下肢全体を含めて評価を受けることが大切です。原因が整理されると、今後どの方向で身体を整えていくべきかがはっきりしてきます。

ボルダリングを長く楽しむためには、痛みを我慢しながら登り続けるより、早い段階で身体の使い方を見直す方が結果的に近道です。股関節の違和感が続く時は、一人で抱え込まず、自分の身体に合った方法を一緒に探していきましょう。


院長:近江

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