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【仙腸関節痛・骨盤の問題】骨盤矯正がからだに与える影響とは


*Sacroiliac joint=仙腸関節、Sacrum=仙骨、Ilium=腸骨
*Sacroiliac joint=仙腸関節、Sacrum=仙骨、Ilium=腸骨

『仙腸関節痛(せんちょうかんせつつう)』

 

仙腸関節は腰痛の原因としても考えられる部位で、骨盤と呼ばれる部位の一部です。

*ちなみに骨盤とは仙骨・尾骨・寛骨(腸骨・恥骨・坐骨)を合わせた骨の総称です。このページでは特にその中の仙骨と腸骨でつくられる仙腸関節に焦点をあててまとめています。

 

見落とされがちだと思いきや、ここが一番の原因になるという意見もあったりとなかなか情報がごちゃごちゃになっている部位でもあります。

 

腰痛全体の15~30%が仙腸関節が原因によるものというデータがありますが、その他の関節や筋肉の状態も関係してくるので正確な数字を出すのは難しくなります。(8)

 

また「これだったら仙腸関節の問題」というのも決まっていないので、丁寧なカウンセリング・経験・総合的な評価をとおして判断しなければならない難しいものでもあります。

 

デスクワークや運動での偏った使い方、足の長さの違い(構造的に)など仙腸関節に問題を引き起こす要因はさまざまで、あらゆる年齢で起こるとされています。

 

OSCを利用される方の中でも、仙腸関節の動きやバランスに問題がある方は多い印象ですが、特定の年齢層や性別、特定のスポーツをやっている人がなるというよりは、幅広い世代においてみられるからだの問題です。

  • 「自分は骨盤が原因で痛みがあるのかもしれない」
  • 「なかなか良くならない膝の痛みや足のしびれがある」
  • 「骨盤矯正って結局何なの?」
  • 「どこに行っても良くならない腰痛をもっている」

 といったことでお困りの方は、米国国家資格のOUMIスポーツカイロプラクティックが力になれるかと思います。骨盤・仙骨関節・骨盤矯正という言葉に興味のある方も是非どうぞ。

 

まずは正しい理解のためにこのページをご参照ください。

 

このページではカイロプラクティックで言うところのPelvic adjustmentを骨盤矯正の意味として使っています。主に仙腸関節へのアプローチという理解のもと説明をしています。

 

腰痛の原因として意外と多い仙腸関節とは



上の図で中心に赤く示されている骨が仙骨、その両サイドにあるのが腸骨、この仙骨と腸骨でつくられるのが仙腸関節です。

 

上の図からもわかるように、脊椎(脊柱)と下肢(大腿骨)の間に位置して、余計なストレスやショックの吸収や軽減・力の伝達を行う為の中心となるとても大切な部位です。

ショックを和らげる大切な部位の動きがわるくなってしまえば、そこに問題が出てしまうというのは想像しやすいかと思います。(1)(2)

 

多くの靭帯によって安定性が保持されていて、骨盤にくっついている筋肉に関しては35種類もあるとされています。そして周りの関節や筋肉と相互に連携しながら働いています。(8)(9)

 

関節の動きは筋肉のはたらきに影響するので、この部位に対するアプローチは多くの効果を生み出しそうですよね。

 

異常なく動いていることがとても大切な関節ですが、前かがみの姿勢や、座った姿勢が長く続くことでストレスがかかりやすい場所でもあります。

右の仙腸関節が左と比べると動きがわるいといったように、左右のバランスがくずれることがあります。

 

仙骨の動きは腰椎のカーブにも影響する一方で、仙骨自体(腰椎仙骨移行部)にもストレスはかかりやすいです。

 

また仙腸関節には痛みを感じる神経があるので痛みの発生源にもなりえます。(1)

 

仙腸関節が原因で起こる症状や痛みについて


*後ろから見た図です
*後ろから見た図です

痛みや症状だけで仙腸関節痛だと判断するのはとても難しいというのが正直なところです。

仙腸関節は身体の左右にありますが両サイドに痛みが出るより、片側だけに出ることの方が多いです。

その他例として以下のようなものが挙げられます。

  • 上の図の赤い場所(上後腸骨棘=PSIS)周辺の痛みやPSISを押した時の痛み(圧痛)
  • 座り続けるのがつらい、座り続けた後に立つのがつらい
  • 前かがみが痛い、硬い、怖い
  • お尻周辺から太もも裏を通って膝の上まで痛い
  • 痛みと不安で”もの”を持ち上げることが出来ない

その他少ないですが、脚や膝下・鼠径部に痛みがひろがることもあります。90%がお尻周辺に痛み、72%は腰椎周辺にも痛みを感じるとされています。(2)(8)

 

尻もちをついた、交通事故、側弯症や脊椎関連の手術を行ったことがあるということもリスク要因となりえます。 (2)

過去に腰痛になったことがあるというのも評価をする上で大切な情報です。

 

触診などで押された初めて痛みや左右差に気づくという方はとておも多い印象です。


「妊婦さんと骨盤・仙腸関節の問題」は切っても切り離せないです。

仙腸関節のはたらきを正しく維持しておくことが、産前の生理周期や生理痛の状態・産中のつわりや腰痛との関連、産後の復帰を順調にしていくことと関係するので大切です。(4)

 

*「産後の骨盤矯正」という言葉がいろいろなところで使われていますが、本当にお母さんのからだを考えるなら産後に初めてケアを受けるのではなく、産前・産中・産後のケアが理想です。

 

カイロプラクティックでできることとは


繰り返しになりますが、仙腸関節の問題を正確に判断することは難しく、複数の要因が関係するためにその人にあった評価とアプローチが必要です。腰痛や膝の痛み、足のしびれ、スポーツのパフォーマンスなど身体のはたらきに多岐にわたって影響する可能性がありながらなかなか知られていない部位でもあります。

 

腹筋や呼吸を意識したエクササイズが影響することもあれば、仙腸関節へのカイロプラクティックアジャストメントが深部の腹筋群や骨盤底筋群に影響を及ぼすこともあります。(4)(5)

 

仙腸関節や腰椎へのマニピュレーションが痛みの軽減に効果があるともされています。(3)

*腸腰靭帯・仙結節靭帯も仙腸関節を評価するうえで大切です。

 

腰椎・骨盤・股関節のユニットとしての働き、筋肉や神経との関係性をしっかりと考えて評価しながら、適切なアプローチが出来るとより良いです。

関節炎や脊椎炎の影響を受けることもあるので、まずは専門家にしっかりと評価してもらうことをすすめます。 (2)

 

OUMIスポーツカイロプラクティック(OSC)では初回の評価をもとにケアプラン(施術計画書)を作成して、問題と根本から向き合えるようなケアを提供しています。

 

まずは正しい評価から。お気軽にご相談ください。

 

*初回の評価次第では、医療機関の受診・再受診をすすめることがあります。

 

FYI: 骨盤矯正や”ゆがみ・ずれ”という言葉について


カイロプラクティックや整体などの業界では昔から「骨盤矯正」「骨盤のゆがみ・ずれ」「産後の骨盤矯正」など実際に何をするのかわからないけどみんながなんとなく言っている(受けている)から使われている言葉があります。

 

OSCでは仙腸関節へのアプローチとして”骨盤矯正”という言葉を使うことがありますが、何を指して使われているかはかなりバラバラな印象です。

 

個人的な意見ですが正確な評価と技術を伴って提供しているところはそんなに多くないと思うので、受けるところを探す場合はしっかりと時間を使って納得いくまで説明してくれるところを選ぶことをおすすめします。

 

ご自身のからだのことなので、キャッチ―な言葉に惑わされず信頼できるところにお願いしてくださいね。

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参考文献:

  1. Vleeming A, Schuenke MD, Masi AT, Carreiro JE, Danneels L and Willard FH. The sacroiliac joint: an overview of its anatomy, function and potential clinical implications. J Anat. 2012 Dec;221(6):537-67.
  2. Cohen SP, Chen Y and Neufeld NJ. Sacroiliac joint pain: a comprehensive review of epidemiology, diagnosis and treatment. Expert Rev Neurother. 2013 Jan;13(1):99-116.
  3. Kamali F and Shokri E. The effect of two manipulative therapy techniques and their outcome in patients with sacroiliac joint syndrome. J Bodyw Mov Ther. 2012 Jan;16(1):29-35.
  4. Haavik H, Murphy BA and Kruger J. Effect of Spinal Manipulation on Pelvic Floor Functional Changes in Pregnant and Nonpregnant Women: A Preliminary Study. J Manipulative Physiol Ther. 2016 Jun;39(5):339-347.
  5. Marshall P and Murphy B. The effect of sacroiliac joint manipulation on feed-forward activation times of the deep abdominal musculature. J Manipulative Physiol Ther. 2006 Mar-Apr;29(3):196-202.
  6. Goode A, Hegedus EJ, Sizer P, Brismee JM, Linberg A, and Cook CE. Three-Dimensional Movements of the Sacroiliac Joint: A Systematic Review of the Literature and Assessment of Clinical Utility. J Man Manip Ther. 2008; 16(1): 25–38.
  7. Souza TA (2014). Differential Diagnosis and Management for the Chiropractor 5th Edition. Burlington, MA: Jones & Bartlett Learning.
  8. Physiopedia. Sacroiliac joint syndrome. Retrieved from https://www.physio-pedia.com/Sacroiliac_joint_syndrome
  9. Physiopedia. Sacroiliac joint. Retrieved from https://www.physio-pedia.com/Sacroiliac_joint