はじめに
多くの痛みや症状・問題は「時間と繰り返し」によって引き起こされます。
それらに対抗するにはやはり「時間と繰り返し」が必要です。
10年かかって出て来たものだから、良くなるのにも10年かかるということはありませんが、一定の時間・期間がかかってしまうのが普通です。
逆に言うと一回で治す・一発で痛みをとるという場合は目先の症状を隠しているだけで、根本的な解決になっていないことがほとんどです。
OSCでは問題の根本から解決したいという方をサポートしています。
「腰痛を治したいんですけど、何回通えば治りますか?」
「足首の捻挫ってどのくらいの期間で治りますか?」
一番聞かれることが多い質問かもしれません。
実はこの質問、以下のものと似ています。
「この英単語を暗記したいのですが、どのくらい勉強したら覚えられますか?」
これに対する答えとして、「人によります」「あなたの頑張り次第です」などいろいろあると思いますが、ここで理解しておいていただきたいのは、治る・良くなるということに関しても個人差があるということです。
*そもそも「治る」という言葉自体、人によって意味が違く、ある人は痛みがないこと、またある人は良い状態を維持できていること、といったように差があります。
OSCで重要視している、脳とからだに再教育をするということ。これは勉強することとよく似ている部分があります。
何かを学びたい時、自分の苦手な分野・わからないところを理解し、それに見合った勉強を時間を使って繰り返しすることで、徐々に脳が理解し覚えることで忘れにくくなります。
からだも同じです。
どこが問題の原因なのかをしっかりと評価で見つけだし、それに対して適切なアプローチを時間を使って繰り返し行うことで、脳とからだが理解し覚えることで忘れにくくなります。
OSCではこのことを本当の意味で「治る」ということだと考えています。
一夜漬けで覚えたものは次の日くらいは覚えていて、テストも乗り切れるかも知れませんが、本当の意味で理解し覚えてはいないというのは、みなさんなんとなく経験上わかるのではないでしょうか。
からだも同じです。
よく「施術を受けた後は良くなるんだけど、すぐ戻ってしまう」という声を聞きますが、それはあくまで脳とからだが一夜漬けで覚えただけなので、長期的にみてみるとやっぱり改善していないし、しっかりと脳が理解し覚えた状態ではないというわけです。
時間と繰り返しにより生み出されたもの(症状やケガなど)に対抗するにはやはり時間と繰り返しが必要です。
それでもどのくらいで治るのか、目安だけでも知りたい!
という方は多いかと思うので参考程度に例を紹介したいと思います。
多くの場合、3ヵ月≒12週間≒90日というのが平均的な目安になってきます。
人間の脳やからだがある新しいことを意識せずに行えるようになる、習慣化する、つまり脳とからだが理解し覚えるまでにはだいたい平均してこのくらいかかると言われています。
施術やエクササイズなどを行った場合も同様です。
この3ヵ月という期間の中でも、
といったように、段階的に脳とからだに覚えさせていくことで、長期的かつ根本的な改善を目指していきます。
*Haasらによる研究では、初期に頻度を高くして施術などを受けた方がより早く良くなり、症状が出るのも少なくなるとのことです。
もちろん1か月で良くなる方や6カ月かかる方もいらっしゃいます。
ある程度脳とからだが正しい動きを覚えた後は、1カ月に1回のメンテナンスケアを受けることで良い状態を持続することができるようになります。専門家に定期的にチェックしてもらうことはとても大切です。
虫歯の治療が終わったからといって、はみがきや定期健診などを止めないのと同じように、私たちは日々の生活や仕事を続けていかなければならないので、からだのケアも意識していかなかればなりません。
3ヵ月経って良くなった、「さあこれから、維持するため、より高いレベルに挑戦するために何をしていこう」という部分が大切です。
OSCではそういったより高いレベルへの挑戦、一歩先を行ったケアの為に、ケアプランというものを提示させていただいております。
OSCの方針として、ケアプランは痛みをなくすことを最終目的にはせず、脳とからだが再教育された状態の本当の意味で「治る」というところをゴールとして設定しています。
期間や頻度・回数に関する目安に関しては、初回での検査・評価をもとに2回目の来院の際にお伝えすることができますので、一度ご相談ください。(ケアプラン)
参考文献: