
足首の捻挫・足関節捻挫
足首をグキッとやってしまった、ひねってしまった。
程度の差はあると思いますが、多くの人が経験したことがあるのではないでしょうか。70%近くの方が人生の中で一度は経験すると言われています。(2)
スポーツをしている人の中でもトップ3に入るくらい多いケガです。バスケットボール・バレーボール・サッカーなどでも多くみられます。
足首の捻挫の後に、適切なアプローチをしないと下記に説明する理由から再発しやすくなります。「ケガの一番の原因は昔のケガ」という言葉がとても当てはまるのがこの足首の捻挫です。
歩くときや運動する時に再発が怖くて、テーピングやサポーターに常に頼らないといけないのは大変ですよね。OSCではそういった不安をなくすためにも正確な評価のもと根本的な改善に向けてサポートします。
なかなか良くならない足首の痛みや腫れにお困りの方は是非一読ください。

足首をひねると・・・
捻挫とは骨と骨をつなぐ靭帯(じんたい)を傷めてしまうことを言います。
*一般的な足関節捻挫では、くるぶしの外側にある靭帯(特に前距腓靭帯)を傷めてしまうことが多いです。*上の図を参照
捻挫をすると、靭帯を傷めてしまうだけでなく、足首の関節が上手く動かなくなったり、周りの筋肉のバランスがくずれてしまうことで、足首全体のバランスがくずれてしまいます。
そうすると脳とからだが足首の状態をしっかりと把握できなくなるので、他の部位(膝や股関節、腰など)を余計に使ってからだの機能を補おうとして負担がかかります。
*この脳が足首の状態を正しく把握できない状態は、慢性的になりやすく、なおかつ勝手に治っていくというものでもありません。
捻挫をしたからといって、長く固定してしまうとその分関節の動きがない状態が続き、治るのが遅れることがあります。そんなことからも、最近では積極的に動かしていくことが重要とも言われています。
「足首の動きに違和感がある」
「片足でのバランスがとりずらい」
「足首は治ったけど、膝や股関節が痛くなってきた」
「治りが悪い気がする」
上記のようなことを経験したことのある方・足首の問題でお困りの方は是非一度ご相談ください。


OSCではどうするの?
- 脳とからだのコミュニケーションをしっかりさせるために、脊椎・骨盤部分をチェックします。足首だけが改善しても、からだとのコミュニケーションがしっかりとれていなければ意味がないからです。
- 足首の関節にアジャストメントで刺激を入れます。(3) 動きがわるくなっている部分に刺激をいれることで脳とからだがその部分をより意識できるようにします。
- くずれた足首周りの筋肉のバランスを整えていきます。
- からだ全体の動きの中で、足首がしっかり機能できているかチェックします。実際の動きやスポーツでの動きをしてもらう中で評価します。
- あなた自身に足首の筋肉のバランスを整えるためのエクササイズを毎日やっていただくことで、根本的な解決を目指します。
- 今後どうするべきか、何に気を付けるべきか、どうセルフケアをしていくかなど、あなた自身が出来ることをアドバイスさせていただきます。
*OSCでは通常、初回の検査を基にケアプランを作成し、それに沿ってケアを行うことで問題の根本からの解決をサポートします。
*足首の捻挫においては、他のケガと併発していることもあるので適切な評価が必要です。初回の結果によっては整形外科の受診・再受診をすすめることもあります。
こんなケースがありました
[ケース1:20代・男性・テコンドー選手]
➡右脚で蹴りをした時に、右の太ももの裏を傷めたので来院。問診と検査をしてみると、左の足首をよく捻挫していたとのこと。動きの中で評価してみると、左の足首のせいでしっかりと軸足が安定していないのに無理に右脚で蹴っていたので、右の太ももを傷めてしまっていました。左の足首をしっかり治すことで根本的な改善ができました。
*足首の捻挫をしっかり治さないで放置してしまうと他の部位にも影響が出てしまいます。
[ケース2:30代・男性・トレイルランナー]
➡トレーニング後に左膝が痛くなったので来院。問診と検査により、左の足首の捻挫歴あり。トレイルランの特性上、でこぼこした道を走ることが多いので、足首で吸収しきれない負担が膝の方に影響していました。
*足首の機能が低下することでその分を膝が負担しなければならなくなります。
[ケース3:10代・女性・学生]
➡足首を捻挫し、2週間ブーツで固定をして、その後のリハビリを続けていたがあまり良くならないとのことで来院。足首の関節(特に距骨)の動きが良くなかったので、その部位にアジャストメントを行うことで、痛みのレベルも下がりかなり歩き易くなりました。
*安静は最低限必要ですが、動かさなすぎることで問題が出てくることもあります。
*ケースに関しては随時追加・更新していきます。
*効果には個人差があり、上記のケースは効果や結果を保証するものではありません。
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参考文献:
- Clinical assessment of acute lateral ankle sprain injuries (ROAST): 2019 consensus statement and recommendations of the International Ankle Consortium.
- Brantingham JW, Globe G, Pollard H, Hicks M, Korporaal C and Hoskins W. Manipulative therapy for lower extremity conditions: expansion of literature review. J Manipulative Physiol Ther. 2009 Jan;32(1):53-71.

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