足底腱膜炎(そくていけんまくえん)・筋膜炎という足の裏やかかとに痛みを引き起こしてしまう問題があります。
~炎とつくものは炎症を伴っているという意味なのですが、近年では必ずしも炎症が原因とは限らないということがわかってきたため、足底腱膜障害・腱膜症などとも言うことがあります。
また、症状や原因となることがさまざまなことから「足の裏・かかとの痛み」=Plantar Heel Painなどとまとめて言うこともあります。(5)
OSCを利用されている方の中でも、足の裏やかかとの痛みに悩まされている方は多いです。
ランナー(エリートから一般まで)や立ちっぱなしの仕事をしている方など、痛みが長引きやすく適切な対応をしなかったためにひどくなってしまう方も多いです。
もしあなたが、
- 「安静と言われているが運動がしたい」
- 「セルフケアを学んで再発しないようにしたい」
- 「愛犬の散歩が楽しくできない」
- 「マラソンに向けて思うようなトレーニングができない」
- 「ストレッチやマッサージをしても良くならない」
といったことでお困りの方は米国国家資格のOUMIスポーツカイロプラクティックがお役に立てるかと思います。
足底腱膜ってなに?はたらきは?
足底腱膜 (Plantar fascia)とはかかとの骨から足指の骨にくっついている厚みのあるバンドのような組織です。*上図参照
足の指が正常に動くことで、足のアーチが動き、足底腱膜と共に歩く・走る時のショックを吸収するとても大切なはたらきを持っています。*上図を参照
この部分にさまざまな要因からなるストレスがかかりすぎてしまうことで、痛みが出てきてしまうことがあります。
痛くなってしまう原因は?
長距離を走るランナーの約10%が経験するとも言われています。(2)
走る際に体重の約2~3倍の負荷が足部にはかかるとされていて、足が上手くショックを吸収できないことで徐々に腱膜自体やかかとの付着部にストレスがかかり痛みやかたさが出てきてしまいます。(1)
ウルトラマラソンを走る方の11%がなっているというデータもあります。(1)
ランナーでなくても、ジャンプをする競技・急な加速を必要とするスポーツなどで急激に足部への負荷が増えることで急性で起こる場合もあります。
また、運動する方にだけみられるわけではなく、立ちっぱなしの仕事をしている方。過体重(肥満など)の方にも起こることがあります。
その他関係する要因・リスクとして以下のようなものがあります。(1)
- 足首(足関節)・足指の動きがわるい
- アキレス腱やふくらはぎがかたい(アキレス腱炎など)
- 短期間で急激にトレーニングの強度(速度・距離など)を上げた場合
- 合わない靴を履き続ける
- 回外・回内足
- BMIが高い(27以上)*アスリートでない場合 (4)
足だけに原因がある場合以外にも、腰・骨盤・股関節の影響でお尻の筋肉が上手く使えず、ランニングのペース調整などでブレーキがかけられなくなり、足に負担がかかってしまうこともあります。
OSCに来られる方の中では、こういった下半身・身体全体が影響して足底腱膜炎になっている方も多く、カイロプラクティックや筋肉のバランスケアを統合したアプローチが大切です。
足底腱膜炎かな?と思ったら
よくある痛み・症状(足裏・かかと)としては以下のようなものがあります。(5)
- 朝起きて歩き出しの際に痛い
- ずっと動いてなかった後に急に動くと痛い
- 上の図の赤い丸で囲んである部分を押すと痛い・かたい
- 裸足で硬い床の上を歩くと痛い
- 階段を上がるのが痛い
- つま先立ちで歩いてしまう(痛みが強い場合)
上記の要因・リスクと合わせてこういった症状がある場合は足底腱膜炎の可能性が高くなります。
OSCに来られる方の中でも、朝ちょっと気になる程度から、トレーニングに支障が出る、歩くのが痛いといったようにその度合いにはとても幅があります。
足底腱膜炎に対するOSCでの総合的なアプローチ
まずはカウンセリング・適切な評価を基に、上で紹介したような要因・リスク・症状と合わせて本当に足底腱膜炎なのか判断する必要があります。
足部の問題としては、かかとの脂肪体の問題・足根管症候群・【アキレス腱炎】・後脛骨筋の問題・シーバー病/Sever's disease(*子どもの場合)などの可能性もあるので、適切な評価が大切です。(3)(5)
安静や薬・注射といった方法ではなく、エクササイズを併用してアクティブに良くなりたいという方は多いと思います。トレーニングの強度を調整しつつ、動き続けるということも大切なことがわかっています。
痛みがひどい・長引くといった時に、かかとの骨にトゲ(骨棘)が出来てしまったことが原因と言われることがありますが、こちらも近年では痛みと直接関係がない場合があるとされているので、そこまで過敏になる必要はないのかなという気がします。
*骨棘があっても全く痛みがない人は10~27%程度いるとされています。(2)
多くの文献では80~90%は保存的にアプローチすることで良くなっていくとされていますが、その期間は比較的長くかかることが多いです。(2)
OUMIスポーツカイロプラクティックでは、
- 背骨や骨盤などにカイロプラクティックアジャストメントを行い、脳とからだのコミュニケーションを良くしてその後の運動やエクササイズがより効率良く行えるようにからだを整えていきます。足部にもアジャストメントを行います。(1)
- 足部・足首周りの筋肉のバランスを整え、腱膜に負担がかからないようなからだづくりも大切です。最終的には下半身・全身とからだ全体のはたらきも考慮に入れてケアを行っていきます。
- 「なぜ足にそんなに負担がかかってしまったのか」を生活・仕事・運動習慣からしっかり評価しないと根本的な解決は難しくなります。そして、これらは人によって違うので1人1人にあった評価を時間をかけてする必要があります。
- 再発しないために日常生活で改善するべきところ、トレーニングにおいて気を付けることなど、適切なアドバイスやエクササイズは正しい評価があってこそ提供できるようになります。
- 評価や施術の反応によってはインソール・足底板を使用してのからだのサポートを提案します。
★とても重要な点として、高いレベルで競技を行っているランナーに関しては、トレーニングエラーから来るものが多いのでトレーニング強度や練習を一定期間見直す必要があります。
*これが上手くできないために痛みが長引いて思うようなパフォーマンスができなかった方をよく見てきました。
◎OUMIスポーツカイロプラクティックでは上記に挙げた評価とアプローチ全てを行うことができます。【カイロプラクティック】・【筋肉のバランスケア】・エクササイズ指導・生活習慣へのアドバイスを含む総合的なアプローチ・【インソール/クアドラステップ】を提供しています。
まずは正しい評価から。お気軽にご相談ください。
*初回の評価をもとに作成したケアプラン(施術計画書)に沿って、根本解決をサポートします。
*検査結果によっては医療機関の受診・再受診をすすめることもあります。
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◎お問い合わせ・ご予約はLINEからでも可能です。
参考文献・サイト:
- Petraglia F, Ramazzina I and Costantino C. Plantar fasciitis in athletes: diagnostic and treatment strategies. A systematic review. Muscles Ligaments Tendons J. 2017 May 10;7(1):107-118.
- Souza TA (2014). Differential Diagnosis and Management for the Chiropractor 5th Edition. Burlington, MA: Jones & Bartlett Learning.
- Hyde TE and Gengenbach MS (2007). Conservative Management of Sports Injuries 2nd Edition. Burlington, MA: Jones & Bartlett Learning.
- Tendinopathy Rehabilitation. Risk factors for plantar faciopathy/ planar hell pain. Retrieved from https://www.tendinopathyrehab.com/blog/tendinopathy-updates/risk-factors-for-plantar-fasciopathy-plantar-heel-pain.
- Physiopedia. Plantar Fasciitis. Retrieved from https://www.physio-pedia.com/Plantar_Fasciitis.
- Physiopedia. Windlass test. Retrieved from https://www.physio-pedia.com/Windlass_test. (画像)
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